“コロナ胃痛”になってない? 不調の原因1位はやはり「ストレス」 悪化しているとの声も
またも緊急事態宣言が発令されてしまいました。感染拡大防止のためには必要なこととはいえなかなか厳しいものです。愚痴を交えながら患者さんと話をしていた時に見つけた記事です。
“コロナ胃痛”になってない? 不調の原因1位はやはり「ストレス」 悪化しているとの声も
人間の体では毎日さまざまな器官が働いてくれています。中でも胃は、食べたものを貯蔵、消化、吸収してくれる重要な器官の1つです。たくさん働いてくれる分、疲れが出やすく、精神的な影響も受けやすいデリケートな器官でもあると言えるでしょう。コロナ禍における胃の不調についての調査から、やはり多くの人が不調を訴えていることが分かりました。
不調を感じても通院を控える人が圧倒的
ポータルサイト「マイライフニュース」を運営するヒューマン・データ・ラボラトリ株式会社は2020年10月、20~60代の男女2000人を対象に、コロナ禍における胃の不調に関するアンケート調査を実施しました。
「緊急事態宣言後から胃の不調を感じることがあるか」という質問では実に41.3%の人が「胃の不調を感じている」という結果に。男女別で見てみると、男性(39.8%)よりも女性(42.8%)の方がやや多くなっています。また年代別では、男性のトップは20代(51.5%)、女性は30代(51.0%)となり、比較的若い世代が胃の不調を感じていることが分かりました。
緊急事態宣言前と比べて胃の不調の程度は変化したかを尋ねると、「重い(6.3%)」「やや重い(41.4%)」と、コロナ禍において症状が重くなったと答えた人が47.7%に上りました。男女別で見ると、男性は30代(49.4%)、女性は40代(55.4%)で「重くなった」と答えた人が多い結果となりました。
人間、長く生きるほど多種多様な経験も積み重なります。大きな災害や事件から受けた精神的ショックもその1つでしょう。その度に深く考え、自分なりにストレスをどうにか解消してきた人も少なくないと思われます。しかし、このコロナ禍は規模や期間などすべてが未曾有。体調を崩す人は世界的な問題にもなっています。
原因はやはりストレス 診断結果「異常なし」のケースも
では、胃の不調の原因を改めて尋ねてみましょう。結果はやはり「ストレス(63.2%)」が多数となり、以下は「食べすぎ(38.3%)」「飲みすぎ(17.4%)」と続きました。実際の症状としては、「胃もたれ(49.5%)」と「胃痛(32.4%)」「胸やけ(29.2%)」などが挙げられています。
胃の不調は普段の生活にどの程度影響があるかという設問では、「影響がある(12.0%)」と「やや影響がある(40.1%)」を合わせると、実に計52.1%が「ある」と回答しています。
感染不安や外出自粛などの制限、生活様式の変化など、具体的なストレスの種は至るところに存在しています。また、これらは社会全体に漂う閉塞感の根源。新型コロナとの闘いが長引くにつれて、ジワジワと心身に響いてきているのでしょう。
また、胃の不調を感じている人に通院や検査の有無を尋ねると、「通院を控えている(74.0%)」が圧倒的でした。その理由については「新型コロナウイルスの感染が怖いから(43.9%)」がトップに。さらに、実際に通院や検査をした人の直近の診断結果は「異常なし(68.8%)」が最多でした。
感染不安による「通院控え」が改めて明らかになる一方、ストレスなどによる心因性の不調も増加中のようです。とはいえ、「ストレスが原因」と自分で診断してしまうことも、考えもの。本当に何らかの病気だった場合を考えると、診察は受けておいた方が良いと思われます。
コロナ禍で食生活も変化 胃が不調な時に食べたい食品は「ヨーグルト」
緊急事態宣言後、外出自粛や在宅勤務などで家にいることが増えました。そこで、食生活について聞いてみると、「甘いものを食べるようになった(30.5%)」が1位に。2位以下は「栄養バランスに気を付けながら食べるようになった(27.9%)」「自炊したものを食べるようになった(27.6%)」となっています。
また、胃が不調な時は食べるものに気を配りたいですよね。「あなたが胃に良いと思う食品は」という設問では「ヨーグルト(65.7%)」が最も多く、次いで「お粥(43.3%)」「豆腐(34.1%)」と続きました。
ヨーグルトは「毎日継続的に食べられる(食べたい)/食べやすい食品」でも62.3%の回答を集めて1位となっており、ニーズの高さが分かる結果となっています。
食生活が改善されているような回答が見受けられる点は注目です。巣ごもりが続き、自炊の機会が増えた今、正しい食生活への認識を新たにする傾向が強まっているのでしょう。食生活や気持ちの持ち方を変えるなどしながら、胃の調子も改善していけるといいですね
気温の変化も激しく胃腸だけでなく様々な体調の不良を訴える人が多くなってきたいるように思います。変化に耐えることのできる柔軟な体つくりを鍼灸治療はお手伝いします。