“夜の熱中症”が増加?「寝ている間に脱水」医師が指摘 “日中の熱蓄積”に要警戒
日中だけではなく「夜の熱中症」にも要注意です。
ジメジメ、モワッとした日が続いています。今の時期、日中だけではなく「夜の熱中症」にも要注意です。
「寝ている間に脱水」 ポイントは…「湿度」と「服装」
原因は「自覚なく蓄積された熱」
「夜の熱中症」原因は…。
「夜の熱中症」患者が増えているといいます。 起床時にめまいや吐き気を感じて「風邪かな?」と思って受診すると、実は熱中症だったというケースが増えているといいます。
「寝ている間に、脱水が進んでしまった」ためだと言います。
これが「夜の熱中症」です。
その原因は、「自覚なく蓄積された熱」です。
近ごろ暑い日が続いていますが、今の時期は真夏ではないため、暑さへの警戒感があまり高まっていません。そのため、自覚がないまま体の中に熱や疲れが蓄積されているのだそうです。そうなると、お風呂に入るなどの方法だけでは、リセットできないものだといいます。
さらに夜になると、湿度が日中よりも高くなるため、汗がなかなか蒸発せずに脱水が進んでしまうそうです。
そのため、「夜の熱中症」になってしまうと言います。
ポイントは…「湿度」と「服装」
では、どのように対策をすればいいのでしょうか。2つの対策を教えてくれました。
1つ目は、「湿度を調節する」です。
エアコンの利用でそこまで暑くなくても、湿度が70%を超えると熱中症の危険があるそうです。夏の時期の理想は室温が25℃前後、湿度は50%~60%。これぐらいの湿度にコントロールしたほうがいいと言うことです。
2つ目は、「日中に熱をためないこと」です。
ポイントは、服装にあります。ピタッとした服ではなく、ゆとりがあり風が通りやすいもので、熱が逃げやすい服がオススメだと言います。
光熱費など値上げばかりで家計は苦しいですが、だからと言って身体も悲鳴を上げている状態です。心地良い睡眠で今日も元気で頑張りましょう。
蒸し暑い日が続きます。熱中症の心配をしている患者さんとの会話で見つけた記事です。
本格的な夏到来前に「熱中症にならない体作り」を!”暑熱順化”の方法と、ペットボトルを利用した注目の「AVA血管」冷却
気温とともに“湿度”が上昇する中、熱中症とみられる症状で病院に搬送されるケースが増えている。
総務省消防庁によると、今年5月の熱中症での救急搬送人数は、去年同月を上回った。本格的な暑さが到来する前に、我々はどういった準備をすれば良いのか。
今やるべき「体質づくり」と外出時の熱中症対策について
高い“湿度”に要注意
ーー熱中症の一番の要因は?
熱中症は、同じ気温でも「湿度」が高いか、低いかによって救急車の搬送台数が違います。湿度が高いと熱が体にこもってしまうため熱中症になる方が増えるんです。なんで湿度が高いと熱中症が多くなるかというと、汗を上手に蒸発させられないからです。体が熱くなると、熱を下げるために汗が出ますが、その汗が乾くときにはじめて熱が下がります。
汗の役目はそこにあるのですが、湿度が高く空気がジメジメしていると、洗濯物が乾きにくいのと一緒で、汗も蒸発しにくくなります。つまり、湿度によって汗が蒸発しにくいから、「熱を下げる作用」が十分に働かなくなってしまい、それで熱が体内にこもりやすくなってしまいます。
ーー今年の熱中症患者の増え方は例年に比べてどう?
出だしが早かったのと、総務省消防庁の統計によると、今年5月の熱中症での救急搬送の人数は、前年同月を上回っています。
5月1日~28日のデータで、去年は1948人だったのに対して、今年は3441人です。
今年はこれから梅雨入りするのでどうなるかわかりませんが、増え続ける可能性はあります。
適度な運動で“汗をかく”体質づくり
本格的な夏を迎える前に藤永副院長は、こまめな水分補給の習慣と、適度な運動による“汗を自発的にかく”体質づくりが大事だと話す。
特に筋肉には水分が貯えられるため、ウォーキングはお勧めだという。
ーー今できる対策は?
今すぐできる対策としては、日々の気温、湿度、暑さ指数をチェックして、室温が28度を超えるようだったら躊躇なく冷房をつける。
蒸し蒸しする場合は、湿度は60%以下を目標にしてエアコンをつける。
服装は脱ぎ着しやすい上着を活用し、こまめな水分補給の習慣をつけましょう。
そして、めまいや立ち眩み、だるさなどといった体が出すサインに気付いて熱中症を疑いましょう。
一方、事前に準備が必要な対策としては、“暑熱順化”といって、汗を自発的にかく体質づくりです。
例えば、少し暖かい日に外で運動したり、多めに歩いたり、大股で早歩きしたりしてちょっと汗をかくことをお勧めします。運動することで筋肉もつくので、筋肉には水分が貯えられるため、大変お勧めです。
運動ができない方は、半身浴でもいいのでお風呂に入るとかサウナで自発的に汗をかくことをしましょう。
最後に、日常の体調管理です。
3食しっかり食べて、質の良い睡眠をとる。酒の飲み過ぎは脱水状態になるので適度な量に抑えることが大切です。
また、持病がある方はいつも以上にしっかりと管理することが大事です。
手のひらの「AVA血管」を冷却
そして最近注目なのが、冷えたペットボトルで“手のひら”を冷やす熱中症予防。
手のひらには体温調節を担う「AVA血管」という特殊な血管があり、それを冷やすことが効果的だという。
ーー手のひらを冷やすコツは?
これは最近のトレンドですが、手のひらには「AVA血管」(動静脈吻合)という特殊な血管があって、この血管の役目は主に、体温調節です。
特に暑い時は、この血管が熱を放出してくれるので、この血管を適度に冷やすことが効果的です。そのためには自動販売機から出てきてちょっと置いた程度の10~15度のペットボトルを握ることが良いです。
昔は、洗面器に両手を浸けていましたが、それだと持ち歩きできないので、外でもとれる対策として、暑いなと思ったらペットボトルを手のひらに持つとそれだけで予防になります。
保冷剤や氷だと冷たすぎて血管が閉まってしまうので逆効果になります。
一方、すでに熱中症になってしまっていたら、首の付け根や脇の下、足の付け根を保冷剤などで強力に冷やすのが救急の処置になります。
とにかく今は、暑さに体を慣らすために、汗を上手にかくための準備と水分補給、さらに暑さを感じたらペットボトルで手のひらを冷やすことが有効です。
今からの準備が重要ですね。 ちょっと知っているだけで予防できます。
妙にお腹が空く…という患者さんとの話で見つけた記事です。
落とした食べ物の「3秒ルール」は科学的に正しいか? 食中毒の季節が到来
食中毒が心配な季節になってきました。落とした食べ物を短時間で拾えば安全という、いわゆる「3秒ルール」という都市伝説が知られていますが、これは科学的に正しいでしょうか?
微生物が食べ物に移るかどうか検証
このルールを真面目に検証した研究があります。サルモネラ菌が、木・タイル・カーペットからボロニアソーセージ・パンへ移るかどうか、接触時間5秒・30秒・60秒の3パターンで検証しました。
結果、5秒・30秒・60秒のいずれにおいても、ほぼ同じ菌数が食べ物に移動することが分かりました。
その他、エンテロバクター菌を用いた研究もあります。この研究では、ステンレス・タイル・木・カーペットから、スイカ・パン・バター付きパン・グミに短時間で移るかどうか検証したものです。12.5センチメートルの高さから食べ物を2,560回も落として調べた、執念の研究です。
長く付着しているほうがたくさんの微生物が移動しましたが、3秒どころか1秒未満で瞬間的に微生物が移動することが示されました。スイカのような水分が多い食べ物では、1秒未満で微生物が移動します。反面、カーペットやグミという条件下では移動しにくいことが示されました。
以上、2つの研究結果から、短時間だからといって微生物が移動しないという「3秒ルール」の都市伝説は否定されます。特に水分が豊富な食べ物は、瞬間的に汚染されるので注意しましょう。
「落ちた食べ物」よりも重要なこと
ここからは私見です。環境の汚染菌に対しても、ヒトの免疫は常に機能していますから、床に落ちた食べ物を口に入れたからといって、イコール食中毒や感染症のリスクに直結するわけではありません。
むしろ、手を洗わずに料理をする、惣菜・弁当などの調理済み食品を2時間以上放置する、生食・生焼けの食材を食べるほうがリスクでしょう。
食中毒を予防するために、食品を購入してから食べるまでの過程において、食中毒菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」という3原則を実践することが重要です。
とにかく気を抜けない季節が来たということみたいです…
暑くなると多くなるのが貧血なんです。最近、貧血っぽい症状の患者さんが多くなり見つけた記事です。
「たかが貧血」と甘くみると危険!? 医師に聞いた、日常生活で気を付けるべきこと【セルフチェック付き】
最近疲れやすかったり、元気がでない。顔色が悪いと言われたり、生理のときの出血量が多かったり……。もしかしたらその不調、「鉄不足」が原因かも? たかが「貧血」と甘く見ていたら危険! 自分の貧血は何が原因か理解していなかったら、病気を見過ごしてしまう可能性も……。そこで貧血の主な症状や原因、対処法、女性がなりやすいと言われる理由などについて聞いてみました!
【漫画で読む】生理、PMS、冷え性…女性の身体の中で起きていることとは?
Q1:貧血の主な症状、特徴って?
赤血球やヘモグロビン(酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質)は全身に酸素を運ぶ働きをしていますが、貧血は赤血球やヘモグロビン(Hb)の量が不足している状態をいいます。WHOの基準では男性でHb13g/dl未満、女性でHb12g/dl未満、妊娠中の方はHb11g/dl未満だと、貧血の診断となります。
貧血になると、めまい、動悸、疲れやすいなど、様々な症状がでてきますが、自覚症状は貧血が急速に進行すると強く、ゆっくり進むと弱くなります。場合によっては全く症状がでない人もいます。
Q2:もしかして貧血かも……? セルフチェックシート
下記の項目に当てはまるものが多ければ多いほど、貧血の可能性が高いでしょう。
□ 朝から体がだるい。元気がでない
□ 疲れやすい。疲れがなかなか抜けない
□ 階段で息切れ、動悸がある
□ 爪が弱くなり、割れる、へこむ
□ 顔色が悪いと言われる、眼瞼結膜が白っぽい
□ 生理のときの出血量が多い
□ 食事の偏りがある。肉を食べることが少ない(菜食主義)。
□ 飲み物などに入っている氷を大量に食べてしまう
□ アルコールの多飲がある
□ 過度なダイエットをしている
Q3:そもそも貧血の原因・メカニズムって?
貧血の原因は沢山ありますが、大きく分けると3種類に分類されます。
① 出血によっておこる貧血
1つ目は出血によっておこる貧血で、出産や手術、怪我、鼻や痔からの出血等があります。消化管や尿路に異常がありじわじわと慢性的に出血している場合や重い月経を繰り返しているうちに貧血になることもあります。
② 十分な量の赤血球をつくれないことによっておこる貧血
2つ目は赤血球の産生不足(からだが十分な量の赤血球をつくれない)が原因となる貧血です。赤血球を作るにはたくさんの栄養素が必要ですが、最も重要なのが鉄、ビタミンB12、葉酸です。この3つの栄養素が足りないと赤血球の産生速度や産生量が低下し貧血になる可能性があります。
血液のがん(白血病、リンパ腫、骨髄疾患)が隠れていることもまれにあるので注意が必要です。
③ 赤血球の過剰な破壊が原因となる貧血
3つ目は赤血球の過剰な破壊が原因(赤血球がどんどん壊されていく)となる貧血ですが、脾腫、遺伝性球状赤血球症、発作性夜間血色素尿症など特殊な病態で、頻度も上の2つと比較すると非常に少ないです。
この中で、女性の貧血の原因で圧倒的に多いのが赤血球の成分であるヘモグロビンを作るのに必要な鉄が不足することで起こる貧血=鉄欠乏性貧血です。
Q4:「貧血は女性がなりやすい」と言われる理由って?
女性に鉄欠乏性貧血が多いのは、食事からの鉄の摂取が足りないことが一番の原因です。女性は生理、妊娠、分娩、授乳などあるので、そもそも男性より多く鉄をとる必要があるのに、月経のある女性の平均鉄分摂取量は7.4mg/日(推奨は10.5mg/日)と足りていません。そこにダイエットや食事制限が加わると、栄養バランスが偏ってしまい、鉄分が不足するだけでなく、血をつくるために必要な栄養素(たんぱく質、ビタミンB6、ビタミンB12やビタミンC)の不足が、さらに鉄欠乏性貧血を悪化させてしまいます。
女性は便秘から痔になる方も多く、持続する痔からの出血や婦人科疾患が関係した重い月経が続き鉄欠乏性貧血に至ることもあります。
【考えられる原因】
(1)食事からの鉄分摂取不足
(2)ダイエット、偏食、食が細い、欠食
(3)月経
(4)婦人科疾患(子宮筋腫、子宮内膜症)による重い月経
(5)妊娠、授乳
(6)消化管(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)、痔からの出血など
Q5:そもそも鉄分は1日にどれくらい摂るべきなの?
厚生労働省が発表している女性の鉄の必要量は、画像のようになります。
20代後半~30代の女性だと、月経がない場合は6.5mg、月経がある場合は10.5mgを、一日に摂取した方が良いと推奨されています。
Q6:鉄欠乏性貧血かな……と思った時のセルフ解決法は?
【食生活】
赤血球、ヘモグロビンの産生には、たんぱく質、鉄、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビタミンCが必要となります。この中でも重要なのが、鉄、ビタミンB12、葉酸です。これらをしっかり補給できるバランスの良い食事を心掛けましょう。飽食の時代といえども、鉄だけは例外で、摂取率は年々低下しています。鉄に関しては特に女性は意識的に摂る工夫が必要です。
【生活習慣】
食事制限やダイエットをしている方は緩めるか一度中止し、食生活を見直す必要があります。アルコールの量が多い人は減らしてください。生活習慣を見直さないと、すでに貧血の症状がある方は、通勤、仕事、運動中に動悸や息切れが増加し、ふらついて倒れてしまうこともあります。無理をせず早めに病院へ相談に行きましょう。
鉄を含む健康食品やサプリも予防には有用です。欧米の鉄欠乏性貧血が少ない国は人口の約30%がサプリメントを使用しています。
鉄不足による貧血は鉄分を補充すると必ず症状は改善されることがポイントです。サプリや食事で鉄分を摂取しても症状が改善しない場合は、治療を必要とする他の病気が隠れていることもあります。特に女性の方は重い月経の背景に子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患、出血をおこすような腫瘍性病変が隠れていることもありますので定期的な検診はしっかり受けましょう。自分が貧血になる原因をしっかり把握し、一度は評価しておく必要があります。
また、妊娠中に強い貧血があると赤ちゃんが十分な酸素をもらえない状況となり影響がでることがあります。妊娠を希望される方は妊娠前に評価をしておく方が安全ですね。
Q7:なるべく貧血が起きないように日常生活で気を付けるべきことって?
① 健診をうけて貧血の有無を確認する
早めに対処すれば食事療法やサプリで改善できますが、貧血が進行すると食事療法での改善は難しく、病院で鉄剤の処方が必要となります。
② 鉄分摂取に意識を向ける
肉類、貝類、赤身の魚などヘム鉄の多い食事を心がけ、サプリなどを上手く活用しましょう。
③ バランスの良い食事を心掛ける
鉄だけでなく造血成分といわれるビタミンB12(レバーや納豆)、葉酸(緑黄色野菜など)、ビタミンB6(いわし、かれいや卵黄)、銅(貝類、ごま)も一緒に摂取しましょう。
ビタミンCは鉄吸収を促進する作用があるので、ビタミンCを多く含む野菜や果物を一緒に摂るのがおすすめです。
④過度な食事制限やダイエットを見直し、アルコールの量を調節する
貧血は絶対に侮らないでくださいね。治るものも治らないです。
ニュースの話をしていた時に見つけた記事です。
5月でも熱中症になるのはなぜ? 高齢者はとくに注意を
気温の高い日が増える季節。熱中症に注意を
令和5年度「熱中症警戒アラート」の運用が4月26日に開始しました。5月は朝晩が涼しくても、日中は汗ばむ陽気になる日が増えます。それと同時に、熱中症で救急搬送される人も増加する傾向に。なぜ、本格的な夏ではないのに熱中症を発症しやすいのでしょうか。
◇ ◇ ◇
5月は汗をかくことに慣れておらず、リスクが高まる季節
消防庁の発表によると、昨年5月の全国における熱中症による救急搬送人員は2668人。これを年齢区分別で見ると、高齢者(65歳以上)がもっとも多く1380人で、全体の半数以上となる51.7%に上っています。
真夏ではないにもかかわらず、5月に熱中症の搬送人員が増えるのはなぜでしょうか。近藤医師によると、5月ならではの理由があるようです。
「私たちは、汗をかくことや皮膚温度が上昇することによって熱を体外へ放出し、適度な体温を維持するシステムを持っています。ところが、5月はまだ体が汗をかくことに慣れていないため、発汗がスムーズにいかず、熱中症のリスクが高まります。また、この時期によくある一日の寒暖差や前日との気温差が大きいときにも、熱中症を発症しやすくなります」
気象庁の発表によると、昨年5月の東京都の平均気温は18.8度でしたが、もっとも気温が高かった日は31.2度と真夏日に。逆にもっとも気温が低い日は15.6度と、かなりの気温差があります。地域差はあるものの、5月は気温差が激しい日が多いと言えるでしょう。
体温調整しやすい服装や汗をかきやすい体作りを
それでは、5月の熱中症を予防するには、どうすれば良いのでしょうか。近藤先生は、夏と同じように基本的な対策をするのに加え、脱ぎ着や体温調整がしやすい服装をすること、そして汗をかきやすい体になるための生活習慣の改善が大切だといいます。
○熱中症予防の5か条
1. エアコンを使用し、部屋の温度が28度以上、湿度が70%以上にならないよう調整する
2. 外出の際は日傘や帽子を使用する。吸湿性、通気性の良い素材を選ぶなど涼しい服装を心がける
3. 屋外での活動時にはマスクをはずす。マスク着用時の運動は避ける
4. こまめな水分補給
5. 軽い運動や半身浴などをして、汗をかきやすい体にする
暑さに対する感覚や調整機能が衰える高齢者はとくに注意
年齢を問わず熱中症対策は欠かせませんが、前述した通り搬送人員がもっとも多かった高齢者は、とくに注意が必要です。高齢者の熱中症が深刻な症状になりやすい理由は、暑さに対する感覚や調整機能が低下することや、若年者に比べて体内の水分量が少ないことが挙げられます。
「高齢になると、気温が高くても暑さを自覚しにくくなります。そのため、気温が高い日でもエアコンを使用しなかったり、コートやダウンジャケットを着用したりと気温に対して適切な対応ができず、より熱中症のリスクが高まります」
もともと低栄養だったり、筋力が低下していたりする場合も注意が必要です。回復する能力が低くいため、熱中症になると重症化するリスクが上がります。
こまめな水分補給を フルーツやゼリーも活用!
体が冷えやすくなるなどの理由で、水分をたくさんとるのが苦手という高齢者も少なくありません。最後に、おすすめの水分摂取方法はあるのでしょうか。
「高齢者に必要な1日の水分量は、およそ2500ミリリットル。食事以外に直接飲む量としては1000~1500ミリリットル、コップ7杯分ほどです。一気にたくさんの水分をとることは難しいため、時間と量を決めてこまめな水分補給を心がけてください。また、おやつに水分の多いフルーツやゼリーなどを食べるのも良いでしょう」
高齢者はのどの渇きも自覚しづらいため、のどが渇いていなくても定期的に水分補給をするように心がけることが、熱中症を予防する第一歩です。また、天気予報を確認し、暑い日は無理をしすぎないようにしましょう。
自分は大丈夫だと思っていてもなってしまう時はあります
注意して対策するしかないですね
足の疲れを訴える患者さんとの会話で見つけた記事です。
「靴底の減り方」でわかる!股関節やひざ、“下半身のSOS”【専門医が解説】
いつも履いている靴の汚れを気にすることはあっても、靴底の減りを気にしたことがある人は少ないのではないでしょうか。実は、靴底の減り方を見ると、歩き方のクセや体のトラブルなどに気づくことができると先生はいいます。では、どんな減り方をしていると危険なのでしょうか。
靴底が教えてくれる「関節の異常」
厚生労働省が公表した「令和元年 国民健康・栄養調査報告」によると、1日当たりの平均歩数は、男性が6,793歩、女性が5,832歩です※。
※ 厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査報告」
つまり、数十キロの体重をかけて毎日約6,000歩も歩いているのですから、靴底が少しずつすり減ってくるのは当然のこと。この靴底の減り方にも個人差があります。しかし、左右均等にバランスよく減っていれば正常なのですが、股関節や膝関節に疾患があると、明らかに左右均等ではなく、バランスの悪い減り方をしています。いったいどんなケースがあるのか見ていきましょう。
靴底の「外側」が減っていたら「変形性膝関節症」かも
靴底を見て、外側が減っていることはありませんか? その場合、もしかしたら変形性膝関節症を発症しているのかもしれません。
靴底の外側が減っている
なぜかというと、変形性膝関節症は進行すると、脚がO脚になるからです。そもそもO脚とは、直立した時に膝の内側同士がくっつかず、外側に開いている状態のこと。脚がアルファベットのOの字のようになっていることから、このように呼ばれています。O脚になる原因は、骨格や姿勢、筋力低下などさまざまですが、「変形性膝関節症」の発症によってなっているケースも少なくありません。O脚になると、股関節や骨盤が外側に歪み、足の外側に重心をかけるようにして歩きます。そのため、靴底の外側の減りが目立ってしまうのです。
変形性膝関節症になると「O脚」になるワケ
変形性膝関節症になると、なぜO脚になるのかというと、この症状は多くの場合、膝関節の内側の軟骨がすり減っていくためです。変形性膝関節症は、加齢などが原因で膝関節の軟骨がすり減り、膝関節に負担がかかって痛みが生じたり、可動域が狭くなった状態です。軟骨は膝関節の内側からすり減っていく傾向にあるため、そのすり減りをカバーするように体重が膝の外側にのるようになり、次第にO脚になっていくのです。
正常な脚と、O客で内側の関節軟骨がすり減った状態
靴底の「内側」が減っていたら?
理想をいえば、靴底の減り方は左右均等なのが一番ですが、歩き方のクセや骨格的な問題により、靴底の減り方は左右均等でない場合がほとんど。しかし、左右均等ではないということは、身体のどこかに構造的な問題が潜んでいるということでもあります。今度は「内側から減った場合」「左右差が出た場合」をみていきましょう。
靴底の「内側」が減っていたら「寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)」かも
靴底を見て、内側が減っている場合は、「寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)」の可能性が考えられます。寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)とは、簡単にいえば「股関節のかぶりが浅い」状態のことです。
靴底の内側が減っている
寛骨臼は、骨盤の外側にあり、寛骨の中央部にあるカップ状の陥凹部のことをいいます。通常、寛骨臼は太ももの骨である大腿骨をしっかりと覆うことで、骨盤から大腿骨へしっかり体重をのせることができます。
しかし日本人の場合、生まれつき大腿骨頭を覆っている寛骨臼のかぶりが少ないことが多いため、体重を支える面積が小さくなってしまいます。このような状態を「寛骨臼形成不全」といい、将来的に変形性股関節症に移行することが多いとされています。
寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)があると、大腿骨のねじれが強く脚が内股で歩くために体重が脚の内側にかかるようになり、X脚になります。そのため、靴底の内側が減ってしまうのです。
靴底の減りが「左右違う」場合は、足の長さが違うかも
靴底を左右見比べて、まったく同じようにすり減っている人は、ほとんどいないでしょう。しかし、その左右差があまりにも大きい場合は、左右の脚の長さが違うことが考えられます。
靴底の減りに左右差が大きくある
左右の脚長に違いが生じる原因には、変形性膝関節症や変形性股関節症などさまざまありますが、脚の長さが左右で違うと、膝や腰に負担がかかり、膝痛、腰痛などを引き起こします。またそれだけでなく、全身の荷重バランスが悪くなることから、首こりや肩こり、頭痛など、さまざまな部位に症状が生じることもあります。
また、脚の長さに左右差があると、背骨が弯曲して側弯症を引き起こすこともあり、場合によっては腰背部痛や心肺機能の低下をきたすこともあります。
実際のところ、左右の脚の長さがまったく同じという人は少なく、1cm程度であれば、それほど気にならない場合もあります。
しかし、わずかな違いでも、骨盤や背骨に与える影響は大きなもの。整形外科などを受診し、脚長差が生じる原因を確認し、適した治療を行うことが必要です。特に、脚長差が3cm以上ある場合は負担が大きくなるため、注意が必要です※。
※ 変形性股関節症の運動・生活ガイド
靴底の減り方を見ると、膝関節や股関節などにトラブルが生じているサインが見えてきます。もし、靴底の減りの左右差が大きい場合は、足底板やインソールを試してみるのもいいでしょう。歩行時の体重のかかり具合を調整することで、左右均等に体重がのるようになり、膝関節や股関節への負担を軽減できるかもしれません。
理想的な「靴底」の状態は?
理想的なのは、靴の後ろの外側(かかとのあたり)と、足の人差し指辺りを中心に減っている靴底です。
理想的な減り方をしている靴底
このような減り方の場合、しっかりかかとから着地し、外側と内側に、均等に体重が乗っていることがわかります。もし、その他の部分が異常にすり減っているという場合は、ぜひ一度、専門医を受診することをおすすめします。
靴の裏を見てみましょう。 体調不良の原因が見つかるかも?
自律神経が乱れてしまってという患者さんとの会話で見つけた記事です。
自律神経のためには冷やすのNG? 気温が上がる春でも温めたい場所とは
日増しに春らしくなる毎日ですが、「体がだるい」「めまいや立ちくらみがする」「頭痛や肩こりがつらい」「やる気が出ない」など、春になってから心と体に様々な不調を訴える人が少なくないようです。春は寒暖差など気象の変化が大きく、知らず知らずのうちにストレスがたまることもあります。
「今日、上着は必要?」というアンケート調査を実施しました。結果を見ると、ほぼ全てのエリアで「朝晩は必要」という回答が最も多く、寒暖差が大きい時期であることがうかがえます。春だから「暖かくなるはず」と気温を読み間違えると、不調に陥りやすい時期なので、注意が必要です。
心身の不調が起きやすいこの時期の乗り越え方を伺いました。
春に自律神経が乱れる理由
春に起こりやすい不調の原因には、ストレスがあると言います。
「春という言葉から“穏やかな気象”をイメージする人がいますが、春は寒暖差や気圧変化が大きい時期です。その間に私たちは、冬用の体から夏用の体へ切り替えなければなりません。気づかないうちに、体には大きな負荷がかかっているのです。
そこに進学や就職、人事異動などの環境変化が加わります。こうした心身のストレスが自律神経の乱れを引き起こし、不調をきたす人が多くなるのです。
私たちの体は、自律神経が正常に働くことで環境の変化に対応していますが、自律神経が乱れると、疲れやだるさ、不安やイライラ、不眠や昼間の眠気などが起こり、生活に支障をきたします。
ストレスが多い春は、自律神経の乱れに注意が必要なのです」
暖かくなっても冷やしてはいけない場所とは?
自律神経を整えるためには、どうすればいいのでしょうか。
「原因となるストレスをできるだけ解消することが大切です。そのためには、寒暖差対策を忘れないようにしてください。
春は暖かくなる季節で油断しがちですが、急に寒さがぶり返すことがあるので、血行不良を起こさないように、体を冷気から守りましょう。特に温めなければならないのは、首です。首には太い血管が通っているので、温めると血流が良くなって副交感神経が活性化され、リラックス効果が高まります。
首を温めるには、温かいタオルや温熱シートを使うといいでしょう。首を温めるのと同時に、動脈が体表近くを通っている手首や足首も一緒に温めてください。時間帯としては、就寝30分前が理想的です」
その他、自律神経を安定させるためのポイント
首や手首、足首を温めるほかに次のような方法も、自律神経を安定させるのに役立ちます。
●生活リズムを整える
「規則正しい生活を心がけてください。起床時間、就寝時間を決めて、十分な睡眠をとりましょう。寝る前のスマホは睡眠の質を下げることにつながるので避けましょう。
また、起きたら朝日を浴びるよう心がけましょう。別名『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンが増え、不安の解消につながり、体内時計が整います」
●食事内容を見直す
「タンパク質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれているか、食事内容を見直しましょう。コツは、旬の食材を選ぶこと。朝、昼、夜の食事を決まった時間に摂ることも大切です」
●体温調節できる服装を
「寒暖差対策は欠かせません。気温の上下が自律神経に悪影響を及ぼすので、着脱しやすい服装で対応してください。天気予報をこまめにチェックする習慣も身に付けましょう」
●ストレス解消に努める
「自律神経を安定させるには、運動がお勧めです。自分に合った軽い運動を続けてください。休日は何もしない時間をつくることも大切。ストレスにつながるので花粉症対策も忘れずに」
春の不調は、自律神経を整えることで乗り切れそうです。みなさんも、ぜひ試してみてください。
どうやってリラックスるするか?ですよね。
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