コロナが少し落ち着てインフルエンザに気を取られている時に患者さんとの会話から見つけた記事です。前回の記事と続けての手洗いの記事ですがマスクを外すという方針が出されたことを考えてもとても重要だと思っています。
帰宅後“すぐ”の手洗いで、家庭内のウイルス量が大幅減!? 手洗いのタイミングに注意
新型コロナウイルス流行の懸念だけでなく、最近はインフルエンザの患者数も一気に増え始めています。感染を防ぐために欠かせない「手洗い」ですが、うっかりが原因でウイルスを家中に広めてしまっているかもしれません。
帰宅後「早めの手洗い」が大切!
帰宅後の手洗いは、感染対策のためにも欠かせません。ただ、「外から持ち込まれるウイルスを家庭内に広めないためには、手洗いのタイミングにも注意したい」と忠告します。
「『帰宅後、手を洗う』という方は多いのですが、一般家庭を対象に帰宅後の実際の行動を観察したモニタリング調査から、手洗い前に様々な場所を触っていることがわかったのです。
例えば、帰宅後、手洗い前にソファーに横たわったり、キッチンのカウンターに触ったりするなどです。家庭によっては、手洗い前にテレビやエアコンのリモコンを操作したり、キッチンで食材を冷蔵庫にしまうということがあるかもしれませんね」
確かに、心当たりのあることばかりです。
「そこで、帰宅時に一定量のウイルスが手についていたと仮定して、帰宅後『早めに手洗いをした時』と『手を洗わなかった時』で、30分間にウイルスがどの程度家庭内に広がるのかをAIでシミュレーションしてみました。
その結果、『早めに手洗いをした時』は、『手を洗わなかった時』に比べて、家庭内のウイルス量が3割以下に抑えられることがわかったのです」
「ウイルスの広がりのシミュレーションからは、ウイルス量の違いだけでなく、キッチンやリビング、洋室、寝室、トイレなど、家中にウイルスが付着してしまうこともわかりました。そこに他の家族が触れてしまう可能性があるわけです。帰宅後はまっすぐに洗面所に行き、手洗いを行うことが大切です。
また、AIによるシミュレーションで、帰宅後『玄関で手指消毒をしたあと、早めの手洗いをした時』も調べたところ、ウイルス量が約1割まで抑えられることがわかりました。
『早めに手洗いをした時』と比べても、ウイルスが付着している場所も少ない結果となりました。ウイルスの広がりを抑えたいなら、玄関での手指消毒をプラスするとさらに良いでしょう」
帰宅時以外に手を洗っておきたいタイミングは?
帰宅時以外にも、手を洗った方がいいタイミングがあるといいます。
「外出先でドアノブ、つり革、手すりや遊具などの共有物に触った後や、咳・くしゃみをした後は、手を洗っておきたいタイミングです。また、家の中も意外に汚れていることは多いものです。食事や調理の前後、ペットに触った後などは手を洗いましょう」
正しい手洗い方法
感染対策のためには、タイミングだけではなくきちんと洗うことも大切です。
「洗い残しができないよう、指輪や時計は外します。まず、流水でざっと汚れを落としたら、石けんやハンドソープを手に取って泡立てます。
手のひらと甲をしっかりこすり、指の間は手を組むように、親指は、反対の手でにぎってねじるようにして洗います。指先や爪の間は、手のひらの上でこするようにして洗いましょう。
そして、手首は反対の手でねじるように洗います。その後、流水で石けんとハンドソープと汚れを十分に洗い流し、清潔なタオルで拭きましょう」
よくみれば日常生活のなかで、手は驚くほど様々なものに触れています。正しい手洗い習慣を心がけることが大切です。
なかなか上手に手洗いできないです。今は消毒がどこに行っても置いてあります。マメに手の消毒を継続していけば感染するリスクは減りますよね。
コロナは何となく勢いが落ちてきましたがインフルエンザは勢いを増しているみたいです。となると重要なのは手の消毒、手洗いです。
手洗いで洗い残しが多い3ヵ所とは? 残念な手洗いをしていませんか
寒さで少しおざなりになりがちな手洗いですが、洗い残しの多い意外な部位があるといいます。感染症対策に欠かせない手洗いについて、改めて考えてみましょう。
注意しているはずが洗い残し!?
今冬は、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行が問題となっています。強い寒さは緩んできますが、感染症対策を怠ることはできません。感染予防に欠かせない手洗い習慣ですが、正しく洗えているでしょうか。
「実は手洗いでは洗い残しが多い部位があります。しかも、多くの人が『意識して洗っている』と答えている部位でも洗えていないことがあります」といいます。
「コロナ対策などの影響で、手洗いへの意識は高まりました。ライオンの行った調査でも、約7割の人が、『手洗いを以前よりていねいに行うようになった』と答えています。ただ、意識と行動の間にギャップがあるのです」
調査によると、「意識して洗っている部分」は、「指の間」(74%)、「手のひら」(71%)、「指先」(59%)が高い結果となりました。ところが、実際はどのように手を洗っているのか調べる「手洗い行動の観察」を行ったところ、きちんと洗えていないことを示す結果が出たのです。
「『手洗い行動の観察』は、子ども(4〜7歳)と大人の女性(30〜50代)で、帰宅後の手洗い行動を複数回動画で撮影してもらい、ハンドソープや石けんをつけて洗っている『手洗い時間』と『毎回洗っている部位』を観察したものです。
その結果、『手のひら』や『手の甲』は毎回洗っていることが多かったのですが、『指先』『手首』『指の間』の部位は少ないことがわかったのです。手洗いに対する『意識』と『実際の行動』にギャップがあることが示され、とても驚きました」
「指先」「手首」「指の間」の部位は、洗い残しが多いということになります。
「手首は、デスクワーク時などに意外と汚れやすい部位です。
また、手を洗っている時間は、子どもで11秒、大人で12秒。平均11~12秒でした。正しい方法で手洗いをすると約30秒はかかります」
確かに、ササっと洗ってしまっていることがあるかもしれません。洗って清潔になっているつもりが、洗い残しがあるのでは細菌やウイルスが心配です。
正しい手洗いの方法
改めて、正しい手の洗い方を教えていただきましょう。
【正しい洗い方】
(1)指輪や時計は外す
洗い残しの原因となりやすいので、指輪などのアクセサリーや時計は外しましょう
(2)流水で汚れを落とす
水やぬるま湯で手についた汚れをざっと落とします
(3)石けんを泡立てる
石けんやハンドソープを手に取り、手のひらで泡立てます
(4)手のひらと甲、指の間を洗う
手のひらと甲をしっかりこすります。指の間は手を組むように、親指は反対の手でにぎってねじるようにしてこすります
(5)指先と手首を洗う
指先や爪の間は手のひらの上で指先をこするように洗う。手首は反対の手でねじるようにこすります
(6)流水で泡を落とす
流水で石けんやハンドソープと汚れを十分に洗い流します。
「汚れの残りやすい『指の間』『指先』『手首』を意識することを忘れないでください。洗い終わったら、清潔なタオル等で水分をふきます」
冬は、水の冷たさや長袖の服が邪魔などの理由で、気づかぬうちに手洗いが雑になっていることがあるかもしれません。感染予防ためにも、正しく洗う習慣を身につけましょう。
コロナは換気 インフルエンザは手洗い、手の消毒が重要だと思っています。
寒いし…電気代も高くて…という患者さんと話をしていて見つけた記事です。
寒い日に知っておきたい、足の冷えを改善する3つのツボ
日本列島に流れ込んでいる寒波により、厳しい寒さが続いています。そこでこの時期に気になる足の冷えもいっそう増してきます。足の冷えを改善するツボを教えていただきましょう。
足の冷えを我慢しない
季節を問わず、足の冷えに悩む人は少なくありません。しかも足の冷えの影響は、全身に及ぶというのです。
「昔から『頭寒足熱』という言葉があるように、足は温かいほうがよいとされてきました。足が冷えるのは逆の状態で、頭がのぼせて頭痛を招いたり、ぼーっとするなど体調不良の原因にもなります。
さらに、足の冷えは、経絡(けいらく)という鍼灸(しんきゅう)で使うエネルギーの通り道にも悪影響があり、ふくらはぎがつったり、背中の冷え、かぜの原因にもなります」
冬だから冷えてもしょうがない、とあきらめてしまうものではないようです。
「足の冷え対策の鍵は、足の血流改善と熱産生能力の改善、そして足を湿らせないようにしておくことになります。足の血流改善と熱産生能力の改善によいツボを紹介します」
足の血流を改善するツボ
「血液は全身を巡ることで、体に温もりを与える重要な要素の一つです。血液が足にもしっかり行き渡ることが大事です。ツボは指先でじんわりと10秒ほど押し、少し休んで数回繰り返しましょう」
八風(はちふう)
「足の指のそれぞれの股の位置にあるツボで、両足合わせて8ヵ所あります。
足の指の股は、靴を履いていると圧迫されるため、血流が悪くなりやすいのです。慢性的に長時間圧迫されるため、帰宅して靴を脱いだくらいではなかなか緩みません。左右の八風を押して緩め、指先への血流を改善していきましょう。
あるいは足指の間に挟んで指を広げるグッズを使うのも、血流改善効果が期待できます」
三陰交(さんいんこう)
「内くるぶしの中心から指4本分上の位置にあるツボです。ここは、肝経(かんけい)、脾経(ひけい)、腎経(じんけい)の3つの経絡が交差しています。肝経は肝臓につながり、全身に血液を分配する機能があることから、血流の改善に役立ちます。
脾経は脾臓につながり、血液の材料になる飲食物を消化吸収し、体に必要な物質に変換する力に関係することから、血液に温もりを加える作用があります。腎臓につながる腎経は、血液と一緒に全身に流れる精気を護っており、元気な血液を作る力があります。
三陰交は、これらを同時に刺激することができ、とても重宝するツボなのです。足の冷えに即効性がありますが、全身の冷えにも効果が期待できます」
熱生産能力を改善するツボ
関元(かんげん)
「おへその指4本分下の位置にあります。
お腹が冷えると足も冷えてくることが多いと思いますが、東洋医学では関元があるエリアから湧き出る精気の力が衰えるから、ということになります。ツボの刺激だけでなく、このエリアをカイロで温めたり、腹巻きで保護するのもお勧めです」
※低温やけどを防ぐため、シャツや服の上から使用しましょう
ツボ以外にも、気をつけたいことがあるといいます。
「足に冷えのある人は、足が湿っていることが多いものです。家に帰ったら靴下を脱ぐ、お風呂上がりはきちんと水分をふき、ドライヤーで乾かすなどをするといいでしょう。
また、古い医学書に『悲しみがあるとしもやけができる』という記述があります。悲しみがあると“肺”がダメージを受けて、体全身にエネルギーを巡らせる力が弱まってしまうということです。また、東洋医学では、悲しみで気が結ぼれてしまい、体を縮こまらせると考えますが、これも足先の血流が下がるメカニズムです。
寒さが身に染みて、心の悲しみにまでなってしまわないよう、温かい食事をとって、部屋は十分暖めておきましょう。ストレスも冷えを助長するので、溜めこまないようにしておきたいものです」
足の冷えは辛いだけでなく、体に大きな影響を及ぼすものなのですね。温かくして適切なケアをすることで、冷えを防いで過ごしましょう。
本当に寒いですよね 電気代も上がって節約していても生活は厳しくなっています ツボを使っての節約は身体も健康になって良いですね
時間はしっかりとってるつもりだけど寝た気がしない…という患者さんとの会話で見つけた記事です。
就寝前にやりがち? 睡眠の質低下につながる誤った冷え対策とは
朝すっきり目覚められない、暖房のきいた場所にいると眠気が襲ってくる、それは睡眠の質が悪くなっているのかもしれません。靴下をはいたり湯たんぽを使うといった、冬の就寝時に行いがちなNG習慣について解説します。
“暖かくして眠る“の誤り!?
冬の朝は暖かい布団の中が心地よく、なかなか離れ難いもの。しかし、「寝覚めが悪いようなら、そもそも質のよい睡眠が取れていないかもしれません」と忠告します。「冬は誤った寒さ対策で、睡眠の邪魔をしてしまっていることがあるからです」
冬にしてしまいがちな4つのNG習慣について、教えていただきましょう。
(1)就寝時に靴下をはく
足の冷えがひどくて眠れない、と悩む人は少なくありません。
「冷え対策として靴下を履くことがあるようですが、睡眠時にはおすすめできません。特によくないのが5本指靴下です。
ポイントになるのは体温です。人は手足の『皮膚温度』が高くなり、内臓などの『深部体温』が下がることで眠くなるようになっています。四肢から熱を放出することで深部温度を下げて、眠りに入る仕組みなのです。
従って、靴下を履いていると熱の放出がうまくできず、寝付きが悪くなってしまいます。5本指靴下も指に熱がこもってしまいます。足の冷えがつらいのなら、足首を冷やさないレッグウォーマーを使いましょう」
(2)就寝前の熱いお風呂
1日の疲れを癒やし、リラックスするのに役立つと思われる入浴ですが、温度によっては入眠の邪魔をしてしまいます。
「入浴がスムーズな入眠に役立つのは、一度体温を上げて、それが下がることによって“眠気”を感じるようになるからです。ただし、高めの湯温で入浴すると、交感神経が活発になり、体が“目覚め”てしまいます。
入浴は、就寝の1〜2時間前に39〜40℃程度のぬるめの湯で10〜15分程度が効果的。その後はのんびり過ごすことで、入浴により1℃程度上がった深部体温がゆるやかに下がってよく眠れます」
(3)就寝中の電気毛布や湯たんぽ
寒い夜の強い味方といえば電気毛布と湯たんぽですが、意外にも睡眠の邪魔になってしまうといいます。
「電気毛布や湯たんぽは温かくて気持ちよいのですが、熱源となることで体温調節の邪魔となってしまいます。
しかし、布団に入ったときにヒヤっと冷たくて目が冴えてしまったり、寒すぎるのも考えものです。あらかじめ電気毛布や湯たんぽを布団に入れて温めておき、就寝時には布団の外に出したりスイッチを切るようにしましょう」
(4)就寝時に厚着
寒いからといって厚着して寝るのも、睡眠の妨げとなってしまうといいます。
「フリースなどで厚着すると、寝返りを打ちづらくなるのが問題です。人は、一晩に20〜30回ほど寝返りをするものです。寝返りをすることで、血液や体液の循環を促し、特定の部位にばかり重みがかかって骨や筋肉の負担となるのを防いでいるのです。また、寝返りは寝床のなかの温度調節にも役立っています。
寒ければ寝具などで調整して、寝返りしやすい状態をつくるためにも就寝時にはパジャマとして売られているものを着用すると良いでしょう。
また、厚着だけでなく、重めの掛けふとんや、柔らかすぎる敷きふとん、高さの合わない枕などもよくないので注意が必要です。寒いからと毛布など何枚も重ねるよりも、軽く保温性の高い羽根布団などのほうがよく眠れます」
寒い冬ですが、免疫力を上げるためにも睡眠は大切です。ぐっすり眠れる環境を整え、健やかに過ごしましょう。
質の良い睡眠は難しいです。いろいろ考えたり対策してもなかなか改善しないですよね。でも鍼灸治療した日はゆっくり寝られたという患者さんの声は多いです。
今年も大変お世話になりました。
12月29日(木)
30日(金)
31日(土)
1月1日(日)
2日(月)
3日(火)
年始は1月4日(水)より通常診療いたします。
気温差なのか頭がクラクラする。フワフワする。首が凝る。頭が痛い…という患者さんが多いです。血圧が関係しているかも?
「年を取るほど血圧が上がりやすい」のは本当? どう防ぐ? 医師が解説
年を取ると高血圧になりやすい?
高血圧になると、心筋梗塞などの病気を引き起こしやすくなると言われています。健康診断などで血圧測定をしたときに「血圧が高い」と指摘され、気にしている人も多いのではないでしょうか。ところで、年を取ると血圧が上がりやすくなると言われていますが、本当なのでしょうか。また、高血圧をできるだけ防ぐには、どのような取り組みが大切なのでしょうか。
【あなたもチェック】高血圧症になりやすい年代、高血圧の合併症を解説
糖尿病患者は高血圧になりやすい
Q.年を取ると血圧が上がりやすいと言われていますが、本当でしょうか。また、高血圧になりやすい年代はあるのでしょうか。
「血管はもともとしなやかな弾力性を持っています。しかし、長い間血管の壁に圧力を受け続けると、血管の壁に傷ができます。そこが修復される過程で硬くなったり、もろくなったりしますが、さらに進行すると内側が狭くなります。この状態が『動脈硬化』です。動脈硬化が起こった結果、血の流れが悪くなり、特に心臓が収縮して血液を送り出す際の『収縮期血圧』が高くなります。
また、年齢とともに増える脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病も、血管のしなやかさを損なう原因になります。特に注意が必要なのは、糖尿病の場合です。糖尿病の患者さんはそうでない人に比べ、高血圧になる頻度が約2倍も高いことが分かっています。
2018年に厚生労働省が発表した『国民健康・栄養調査』の結果によると、全体的に男性の方が女性より高血圧症の有病率が高く、かつ早い時期から血圧が上がりやすい傾向があります。結果を見る限り、『男性は40代から、女性は50代から高血圧症に注意』と言えますが、『20代や30代でも高血圧症になり得る』ということにも注意してください。『自分はまだ若いから、高血圧症にならない』というのは間違いです」
Q.高血圧と診断されたにもかかわらず放置した場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
「高血圧症は特有の症状がなく、本人の知らないうちに体の各部位で恐ろしい病気が進行していくことから、『サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)』と呼ばれています。それにもかかわらず、厚労省の調査によると、実際に高血圧で治療を受けている人は、全高血圧患者約4300万人中、1000万人程度です。つまり、高血圧の人の4人に3人が高血圧の状態を放置しているのです。
合併症の起こり方は、人によってさまざまです。頭痛や吐き気、動悸(どうき)などが先行することもありますが、ある日突然発作が起こって、亡くなることもあります。起こる病気も多種多様ですし、いくつかの病気が複合して起こることがほとんどです。合併症予防は、『早期発見・早期治療』が大事です。生命に関わる病気もたくさんあるので、健診で血圧について指摘を受けたときは、たとえ症状がなくても一度医療機関を受診してください」
高血圧を防ぐには?
Q.高血圧を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。
「高血圧の予防にとって大切なのは『生活習慣の修正』ですが、一般的な食事制限では長続きしません。大切なのは、今までの自分の生活習慣を振り返り、問題点を認識した上で、自分で続けられるよう、適切な生活習慣を日常生活に刷り込んでいくことです。ポイントを説明します。
【(1)食塩制限は「無理なく」「気長に」頑張る】
高血圧の場合、1日の塩分摂取量を6グラム未満に抑える必要があります。ただ、1日平均10グラム以上の塩分を取るわれわれ日本人が、いきなり6グラム未満を目指すのは大変です。濃いめの味付けに慣れた人が急に減塩食に切り替えると、食事は味気なくなり、ストレスがたまって逆効果です。
味覚から得られる満足感や楽しみを維持しつつ、減塩に取り組むには次の方法に取り組んでみてください。
・減塩料理に取り組むときは、(1)新鮮な旬の食材を使う(2)酸味やだし、香りを利用(3)ドレッシング類は『付けて食べる』(4)副菜一品は塩気の効いたものを選ぶ
・塩分の多い食品・料理(漬物、練り物、魚介類の干物、ハムやベーコン、麺類、丼物、みそ汁、煮物など)を把握し、我慢できそうな食べ物から徐々に減らしていく
・主食に含まれる塩分に注意。白米、パン、麺類のうち、塩分を含んでいないのは白米
・塩分カットの食塩やミネラル豊富な天然塩、減塩しょうゆ、ポン酢などを積極的に使用
・みそ汁は、カリウムや食物繊維を多く含む野菜や海藻をたっぷり入れること
【(2)肥満は血圧を上げ、合併症も増やす】
高血圧に限らず、肥満はすべての生活習慣病の原因になりますし、動脈硬化や心臓病などの合併症を起こしやすくなります。特に、男性に多い『内臓脂肪型肥満』は、より動脈硬化のリスクが高く要注意です。
適正体重は、身長と体重から算出される体格指数『BMI(ボディー・マス・インデックス)』の『18.5以上25.0未満』を目指しましょう。この範囲であれば生活習慣病になりにくいと言われています。1キロの減量につき収縮期血圧で約1.1ミリHg、拡張期血圧で約0.9ミリHgの血圧低下が期待できますが、急激な減量には弊害もあるので、長期的な計画を立てるようにしましょう。
【(3)運動は「軽い有酸素運動」と「程よい筋トレ」を組み合わせるのがコツ】
運動は、ウオーキングや軽いジョギングなど酸素を取り入れながら行う全身運動である『有酸素運動』と、筋力トレーニングを中心とした『レジスタンストレーニング』を組み合わせて行います。あまり負荷を上げ過ぎると、長続きしないだけでなく、場合によっては急激に血圧を上げてしまうこともあり逆効果です。『無理なく』『楽しく』続けられるメニューを組んでください。次のポイントを押さえておきましょう。
・運動量の目安は1日30分以上、週3日以上が目安。食後1時間ごろが効果的。運動開始当初はやや血圧が上がり気味になることも。10週以上の継続で効果を実感できる
・まずは自分が1日どの程度歩いているかを把握する。目標の歩数から現在の1日当たりの歩数を引いて、ウオーキングの目標歩数を決める。歩数は1日8000歩が理想だが、最初は3000歩程度から始める
・歩く際は『顎をひいて』『胸を張って』『かかとから着地』がポイント。ゆったり歩きと早歩きを交互に行う『インターバル速歩』がお勧め
・筋トレを長続きさせるコツは“ながら体操”。洗面や歯磨き中、通勤中、家事をしながらなど、日常生活の隙間時間を活用
【(4)適度に楽しむお酒はOK! 適正な飲酒量を知ること】
仕事の疲れやストレスを解消するためにも、適量のアルコール摂取は決して悪くありません。ただ、この『適量』がくせ者です。高血圧の人の1日の飲酒量は、エタノール換算で男性20~30ミリリットル以下(ビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.5合程度)、女性1日10~20ミリリットル以下に制限されています。肝臓の疲労も考えて、週2日程度の休肝日も必要です。なお、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなる『早朝高血圧』は、晩酌と関連するので、深酒にも十分気を付けてください。
【(5)禁煙に取り組もう】
喫煙は百害あって一利なしです。特に血圧に関しては、ニコチンによる血管収縮、一酸化炭素上昇による心臓への負担増加により、喫煙直後から急激に血圧を上げてしまいます。
ニコチンや一酸化炭素は血液中の遊離脂肪酸を増やして血栓を作ったり、悪玉コレステロールの酸化を促して血管の壁を傷つけ、動脈硬化を進めたりします。また、受動喫煙はさらにリスクが高いことが知られています。あなた自身の健康はもちろん、あなたの大切な人たちの健康のためにも、ぜひ禁煙に取り組みましょう」
鍼灸治療を日々の生活に取り組むのも健康増進、病気予防の効果があります。
寒いですよね 患者さんとお風呂の話をしていた時に見つけた記事です
冷え対策には「熱めのお湯」「ぬるめのお湯」どっちが正解?
冬の幸せのひとつといえばお風呂。寒くなるにつれて熱めのお湯に浸(つ)かりたくなる人も多いのではないでしょうか。
入浴時間や湯温についてアンケート調査を実施したところ、「熱め・短時間」が全体の40%と最も多い回答となりました。次いで「ぬるめ・短時間」が30%、「ぬるめ・長風呂」が21%、「熱め・長風呂」が9%という結果に。
「短時間」という回答に絞ってみると全体の7割を占めています。12月は年末の忙しい時期ですから、お風呂はささっと短時間で済ませがち、という人も多いのかもしれません。
湯温は「熱め」と「ぬるめ」がほぼ半々で分かれる結果に。好みもあると思いますが、湯温によって体への効果に違いがあるそうです。冷え対策によい温度などの入浴方法について、株式会社バスクリンの“チームお風呂博士”に教えていただきます。
冷え対策によいのは、熱め? ぬるめ?
「冬にしっかり温まるためにおすすめなのは、40℃程度のぬるめのお湯です」と“チームお風呂博士”は言います。
でも、寒さの厳しい冬は熱めのお湯でしっかり温まりたい! と思ってしまいます。
「ぬるめにお湯にゆっくり浸かることで、体を芯まで温める効果があります。また、ぬるめの入浴は自律神経にも作用して、リラックスすることで冷え対策にも効果的です」
冷え対策の入浴法について詳しく教えていただきましょう。
冷えのメカニズムと効果的な入浴法
常に手足の冷えに悩まされている人は多いもの。冬は特につらく、重ね着などしてもなかなか解消されません
「手足などに冷えを強く感じるのは、血行の悪くなっていることが原因とされています。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、運動不足やストレスなどの影響で交感神経が優位になると、手足など抹消の血管が収縮して血液が十分に行き渡らなくなってしまうのです。
入浴には、温熱作用、静水圧作用、浮力作用の3つの効果があり、冷え対策にも役立ちます。温熱作用により体が温まり、静水圧作用によるほどよい圧力により血行がよくなります。湯船に浸かると浮力作用によって体への負担が軽減してリラックスします。体が温まるだけでなく、副交感神経が優位になり冷えの改善に役立つのです。
秋冬に冷え対策としておすすめの湯温は、40℃程度(春夏など気温が高いときは39℃程度)。約10〜15分かけ、体全体をしっかり温めるのがおすすめです」
冷えで寝付きが悪いという人にも、ぬるめのお湯の入浴が大いに役立ちます。
「入浴で体が芯から温まったあとは、2時間ほどで深部体温が下がり始めて眠気が強くなります。そこで布団に入る1時間半前に入浴するようにすると、スムーズに入眠できます。
ただ、入浴から就寝までに興奮したり、体が冷えてしまうと入眠の妨げとなりかねません。部屋の明かりをやや落として適度な室温に保つこと、音楽など音量も上げすぎないようにするとよいでしょう」
熱めの入浴がオススメな場合は?
熱めのお湯での入浴にも、活用法があります。
「41〜42℃の熱めのお湯での入浴は、交感神経を刺激して気分をスッキリ、リフレッシュさせる効果があります。就寝前などには向きませんが、朝の目覚めをよくするには最適です。
冬は寝起きが悪くなりがちなので、41〜42℃のお湯にサッと早めに入るのがおすすめです。浴室が冷えていることが多いので、あらかじめシャワーを出して温めておくのもよいでしょう。あまり長く入ってしまうと体力を消耗してしまうので、3〜5分程度までにします」
入浴も湯温と入り方で効果に違いがあるのですね。上手に入浴を活用して、辛い冬を少しでも快適に過ごせるようにしましょう。
寒いです 体中が痛く感じてしまいます ゆっくりお風呂で温まりましょう
鍼灸治療の事なら名古屋栄にある順風堂にお任せ下さい。