今年も大変お世話になりました。
12月29日(木)
30日(金)
31日(土)
1月1日(日)
2日(月)
3日(火)
年始は1月4日(水)より通常診療いたします。
気温差なのか頭がクラクラする。フワフワする。首が凝る。頭が痛い…という患者さんが多いです。血圧が関係しているかも?
「年を取るほど血圧が上がりやすい」のは本当? どう防ぐ? 医師が解説
年を取ると高血圧になりやすい?
高血圧になると、心筋梗塞などの病気を引き起こしやすくなると言われています。健康診断などで血圧測定をしたときに「血圧が高い」と指摘され、気にしている人も多いのではないでしょうか。ところで、年を取ると血圧が上がりやすくなると言われていますが、本当なのでしょうか。また、高血圧をできるだけ防ぐには、どのような取り組みが大切なのでしょうか。
【あなたもチェック】高血圧症になりやすい年代、高血圧の合併症を解説
糖尿病患者は高血圧になりやすい
Q.年を取ると血圧が上がりやすいと言われていますが、本当でしょうか。また、高血圧になりやすい年代はあるのでしょうか。
「血管はもともとしなやかな弾力性を持っています。しかし、長い間血管の壁に圧力を受け続けると、血管の壁に傷ができます。そこが修復される過程で硬くなったり、もろくなったりしますが、さらに進行すると内側が狭くなります。この状態が『動脈硬化』です。動脈硬化が起こった結果、血の流れが悪くなり、特に心臓が収縮して血液を送り出す際の『収縮期血圧』が高くなります。
また、年齢とともに増える脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病も、血管のしなやかさを損なう原因になります。特に注意が必要なのは、糖尿病の場合です。糖尿病の患者さんはそうでない人に比べ、高血圧になる頻度が約2倍も高いことが分かっています。
2018年に厚生労働省が発表した『国民健康・栄養調査』の結果によると、全体的に男性の方が女性より高血圧症の有病率が高く、かつ早い時期から血圧が上がりやすい傾向があります。結果を見る限り、『男性は40代から、女性は50代から高血圧症に注意』と言えますが、『20代や30代でも高血圧症になり得る』ということにも注意してください。『自分はまだ若いから、高血圧症にならない』というのは間違いです」
Q.高血圧と診断されたにもかかわらず放置した場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
「高血圧症は特有の症状がなく、本人の知らないうちに体の各部位で恐ろしい病気が進行していくことから、『サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)』と呼ばれています。それにもかかわらず、厚労省の調査によると、実際に高血圧で治療を受けている人は、全高血圧患者約4300万人中、1000万人程度です。つまり、高血圧の人の4人に3人が高血圧の状態を放置しているのです。
合併症の起こり方は、人によってさまざまです。頭痛や吐き気、動悸(どうき)などが先行することもありますが、ある日突然発作が起こって、亡くなることもあります。起こる病気も多種多様ですし、いくつかの病気が複合して起こることがほとんどです。合併症予防は、『早期発見・早期治療』が大事です。生命に関わる病気もたくさんあるので、健診で血圧について指摘を受けたときは、たとえ症状がなくても一度医療機関を受診してください」
高血圧を防ぐには?
Q.高血圧を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。
「高血圧の予防にとって大切なのは『生活習慣の修正』ですが、一般的な食事制限では長続きしません。大切なのは、今までの自分の生活習慣を振り返り、問題点を認識した上で、自分で続けられるよう、適切な生活習慣を日常生活に刷り込んでいくことです。ポイントを説明します。
【(1)食塩制限は「無理なく」「気長に」頑張る】
高血圧の場合、1日の塩分摂取量を6グラム未満に抑える必要があります。ただ、1日平均10グラム以上の塩分を取るわれわれ日本人が、いきなり6グラム未満を目指すのは大変です。濃いめの味付けに慣れた人が急に減塩食に切り替えると、食事は味気なくなり、ストレスがたまって逆効果です。
味覚から得られる満足感や楽しみを維持しつつ、減塩に取り組むには次の方法に取り組んでみてください。
・減塩料理に取り組むときは、(1)新鮮な旬の食材を使う(2)酸味やだし、香りを利用(3)ドレッシング類は『付けて食べる』(4)副菜一品は塩気の効いたものを選ぶ
・塩分の多い食品・料理(漬物、練り物、魚介類の干物、ハムやベーコン、麺類、丼物、みそ汁、煮物など)を把握し、我慢できそうな食べ物から徐々に減らしていく
・主食に含まれる塩分に注意。白米、パン、麺類のうち、塩分を含んでいないのは白米
・塩分カットの食塩やミネラル豊富な天然塩、減塩しょうゆ、ポン酢などを積極的に使用
・みそ汁は、カリウムや食物繊維を多く含む野菜や海藻をたっぷり入れること
【(2)肥満は血圧を上げ、合併症も増やす】
高血圧に限らず、肥満はすべての生活習慣病の原因になりますし、動脈硬化や心臓病などの合併症を起こしやすくなります。特に、男性に多い『内臓脂肪型肥満』は、より動脈硬化のリスクが高く要注意です。
適正体重は、身長と体重から算出される体格指数『BMI(ボディー・マス・インデックス)』の『18.5以上25.0未満』を目指しましょう。この範囲であれば生活習慣病になりにくいと言われています。1キロの減量につき収縮期血圧で約1.1ミリHg、拡張期血圧で約0.9ミリHgの血圧低下が期待できますが、急激な減量には弊害もあるので、長期的な計画を立てるようにしましょう。
【(3)運動は「軽い有酸素運動」と「程よい筋トレ」を組み合わせるのがコツ】
運動は、ウオーキングや軽いジョギングなど酸素を取り入れながら行う全身運動である『有酸素運動』と、筋力トレーニングを中心とした『レジスタンストレーニング』を組み合わせて行います。あまり負荷を上げ過ぎると、長続きしないだけでなく、場合によっては急激に血圧を上げてしまうこともあり逆効果です。『無理なく』『楽しく』続けられるメニューを組んでください。次のポイントを押さえておきましょう。
・運動量の目安は1日30分以上、週3日以上が目安。食後1時間ごろが効果的。運動開始当初はやや血圧が上がり気味になることも。10週以上の継続で効果を実感できる
・まずは自分が1日どの程度歩いているかを把握する。目標の歩数から現在の1日当たりの歩数を引いて、ウオーキングの目標歩数を決める。歩数は1日8000歩が理想だが、最初は3000歩程度から始める
・歩く際は『顎をひいて』『胸を張って』『かかとから着地』がポイント。ゆったり歩きと早歩きを交互に行う『インターバル速歩』がお勧め
・筋トレを長続きさせるコツは“ながら体操”。洗面や歯磨き中、通勤中、家事をしながらなど、日常生活の隙間時間を活用
【(4)適度に楽しむお酒はOK! 適正な飲酒量を知ること】
仕事の疲れやストレスを解消するためにも、適量のアルコール摂取は決して悪くありません。ただ、この『適量』がくせ者です。高血圧の人の1日の飲酒量は、エタノール換算で男性20~30ミリリットル以下(ビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.5合程度)、女性1日10~20ミリリットル以下に制限されています。肝臓の疲労も考えて、週2日程度の休肝日も必要です。なお、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなる『早朝高血圧』は、晩酌と関連するので、深酒にも十分気を付けてください。
【(5)禁煙に取り組もう】
喫煙は百害あって一利なしです。特に血圧に関しては、ニコチンによる血管収縮、一酸化炭素上昇による心臓への負担増加により、喫煙直後から急激に血圧を上げてしまいます。
ニコチンや一酸化炭素は血液中の遊離脂肪酸を増やして血栓を作ったり、悪玉コレステロールの酸化を促して血管の壁を傷つけ、動脈硬化を進めたりします。また、受動喫煙はさらにリスクが高いことが知られています。あなた自身の健康はもちろん、あなたの大切な人たちの健康のためにも、ぜひ禁煙に取り組みましょう」
鍼灸治療を日々の生活に取り組むのも健康増進、病気予防の効果があります。
寒いですよね 患者さんとお風呂の話をしていた時に見つけた記事です
冷え対策には「熱めのお湯」「ぬるめのお湯」どっちが正解?
冬の幸せのひとつといえばお風呂。寒くなるにつれて熱めのお湯に浸(つ)かりたくなる人も多いのではないでしょうか。
入浴時間や湯温についてアンケート調査を実施したところ、「熱め・短時間」が全体の40%と最も多い回答となりました。次いで「ぬるめ・短時間」が30%、「ぬるめ・長風呂」が21%、「熱め・長風呂」が9%という結果に。
「短時間」という回答に絞ってみると全体の7割を占めています。12月は年末の忙しい時期ですから、お風呂はささっと短時間で済ませがち、という人も多いのかもしれません。
湯温は「熱め」と「ぬるめ」がほぼ半々で分かれる結果に。好みもあると思いますが、湯温によって体への効果に違いがあるそうです。冷え対策によい温度などの入浴方法について、株式会社バスクリンの“チームお風呂博士”に教えていただきます。
冷え対策によいのは、熱め? ぬるめ?
「冬にしっかり温まるためにおすすめなのは、40℃程度のぬるめのお湯です」と“チームお風呂博士”は言います。
でも、寒さの厳しい冬は熱めのお湯でしっかり温まりたい! と思ってしまいます。
「ぬるめにお湯にゆっくり浸かることで、体を芯まで温める効果があります。また、ぬるめの入浴は自律神経にも作用して、リラックスすることで冷え対策にも効果的です」
冷え対策の入浴法について詳しく教えていただきましょう。
冷えのメカニズムと効果的な入浴法
常に手足の冷えに悩まされている人は多いもの。冬は特につらく、重ね着などしてもなかなか解消されません
「手足などに冷えを強く感じるのは、血行の悪くなっていることが原因とされています。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、運動不足やストレスなどの影響で交感神経が優位になると、手足など抹消の血管が収縮して血液が十分に行き渡らなくなってしまうのです。
入浴には、温熱作用、静水圧作用、浮力作用の3つの効果があり、冷え対策にも役立ちます。温熱作用により体が温まり、静水圧作用によるほどよい圧力により血行がよくなります。湯船に浸かると浮力作用によって体への負担が軽減してリラックスします。体が温まるだけでなく、副交感神経が優位になり冷えの改善に役立つのです。
秋冬に冷え対策としておすすめの湯温は、40℃程度(春夏など気温が高いときは39℃程度)。約10〜15分かけ、体全体をしっかり温めるのがおすすめです」
冷えで寝付きが悪いという人にも、ぬるめのお湯の入浴が大いに役立ちます。
「入浴で体が芯から温まったあとは、2時間ほどで深部体温が下がり始めて眠気が強くなります。そこで布団に入る1時間半前に入浴するようにすると、スムーズに入眠できます。
ただ、入浴から就寝までに興奮したり、体が冷えてしまうと入眠の妨げとなりかねません。部屋の明かりをやや落として適度な室温に保つこと、音楽など音量も上げすぎないようにするとよいでしょう」
熱めの入浴がオススメな場合は?
熱めのお湯での入浴にも、活用法があります。
「41〜42℃の熱めのお湯での入浴は、交感神経を刺激して気分をスッキリ、リフレッシュさせる効果があります。就寝前などには向きませんが、朝の目覚めをよくするには最適です。
冬は寝起きが悪くなりがちなので、41〜42℃のお湯にサッと早めに入るのがおすすめです。浴室が冷えていることが多いので、あらかじめシャワーを出して温めておくのもよいでしょう。あまり長く入ってしまうと体力を消耗してしまうので、3〜5分程度までにします」
入浴も湯温と入り方で効果に違いがあるのですね。上手に入浴を活用して、辛い冬を少しでも快適に過ごせるようにしましょう。
寒いです 体中が痛く感じてしまいます ゆっくりお風呂で温まりましょう
寒くなりました。患者さんとお風呂の話をしていて見つけた記事です。
お風呂で高血圧の予防や改善も期待できる! 症状別「最高の入浴法」
湯船につかる頻度の高い人の方が脳卒中や心筋梗塞、新たに要介護になるといったリスクが低いことが分かっており、高血圧や糖尿病などの予防や改善にも役立ちます
症状別最高の入浴法
【基本の入り方】
「入浴は、全身浴で40度に10分がおすすめ。体温が0.5度から1度上がり、血流がかなり良くなります。すると、体の痛みが和らぐ、良い睡眠が得られるなどのメリットがたくさんあります」
42度以上で入浴すると、交感神経が活発になり、血液の粘り気が増して血栓ができやすくなる、血圧が過度に上がるなど体に負担がかかります。
《こんなときは入浴を控えて》
□熱がある
□血圧が高い
「37.5度以上の熱がある」「上の血圧が160mmHg以上または、下の血圧が100mmHg以上」の場合は、体調不良を起こす確率が高くなるので入浴は避けましょう。
高血圧
ぬるめの湯での入浴で浴後の血圧が下がる
「40度程度での入浴は、血管を拡げて血流を良くし、血圧を低くする効果があります」
気を付けたいのは、寒い脱衣所から熱い湯に突然入ることで血圧が急上昇するヒートショックなどの入浴事故。
予防には、たっぷりのかけ湯を。
【炭酸入浴剤で効果アップ】
湯に入れると泡が出る炭酸ガス系入浴剤を入れた湯につかると、血管が拡張され、血流が良くなることで、高血圧の改善につながります。湯温は、40度までを守りましょう。
《立ちくらみを防ぐには!》
□冷たいカランに触れる
□手や顔に冷たい水をかける
□ゆっくりと立ち上がる
湯船から出るときに立ちくらみを起こしそうになるのは、血圧が下がり過ぎるため。冷たいものに触れると交感神経がほどよく刺激され、血圧の下がり過ぎを防いでくれます。
糖尿病/脂質異常症
熱い湯は避けて 食後の入浴が安全
糖尿病や脂質異常症の方も、40度までの湯での入浴が安心です。
「お風呂に入ると血糖値が少し下がりやすいことが分かっているので、糖尿病の薬を飲んでいる方は、低血糖にならないように、空腹時の入浴は避けて食後に入るのがいいでしょう」
研究では、42度以上の熱い湯に入ると、血圧が上昇するだけでなく、酸化ストレスが発生して糖尿病に悪い影響を与える、血中のコレステロールを上げるといった可能性があることも分かっています。
【入浴前にも水分補給】
入浴で失われる水分はおよそ800ml。ですから、入浴前後で合計500~600mlの水分摂取を。まずは入浴前にコップ1~2杯分を摂ります。体に水分を吸収しやすい牛乳や麦茶も◎。
かぜ
湯気をたっぷり吸い込んで症状を緩和
「かぜのときも体調が悪くなければお風呂に入ってかまいません。なるべく水面に顔を近づけて、湯気をたっぷり吸い込むよう意識すると、かぜ症状の緩和を期待できます」
「どんな時に入浴事故が起こったのか」の調査では、体温が37.5度以上でお風呂に入ると、「呼吸困難になる」「意識がもうろうとする」などの症状を訴える人が増加したそうです。
高熱時の入浴は控えましょう。
《入浴前にここをチェック!》
□37.5度以上の熱がないかどうか
□お風呂上がりの湯冷めを防ぐ準備はできているか
【花粉症にも湯気がいい】
お風呂で湯気を吸うことは、花粉やアレルギー物質を洗い流すことにもなります。蒸気を鼻から吸い込むことで、血流が良くなると同時に鼻の洗浄にもなり、鼻づまりの改善に役立ちます。
肩こり/腰痛
たっぷりの湯を張って浴槽でストレッチ
肩こりや腰痛の主な原因は、血流の滞りと慢性的な筋肉の緊張。そのため、入浴で全身を温めることが欠かせません。
「まずは肩までゆっくりと湯につかり、5分ほどして体が温まってから湯船の中で軽いストレッチをするといいでしょう」
入浴中は温熱効果でいつもよりも体が軟らかくなるのに加え、浮力があるため、よりラクに体を動かせます。
急性の腰痛の場合は、痛みが落ち着いてから行ってください。
【肩こりには】
頭の後ろで両手を組み、ひと呼吸。息を吐きながら、開いた両ひじを閉じる。
頭の上で片手をつかみ上に伸ばす。そのまま左右交互に気持ちよく体を倒す。反対の手も同様。
【腰痛には】
ひざを両手で抱え、背中を丸めたり伸ばしたりする。
浴槽の縁をつかみ、左右に体をゆっくりひねる
毎日入るお風呂です。せっかくだから健康増進に生かしてみては? 鍼灸治療はお風呂に入ってストレッチなどしているのと同様の効果も出せるんですよ。
栄養ドリンクは効果があるのか?という話を患者さんと話していて見つけた記事です。
栄養ドリンク、「加齢」とともに効果を実感しづらくなるって本当? 真偽を内科医に聞いてみた
疲労時の味方だけど…
疲労感があるときや眠気を感じたとき、もうひと頑張りしたいときに飲む人も多い「栄養ドリンク」。疲労の緩和や眠気覚ましなど、飲むことでプラスの効果を感じる人も多いことでしょう。しかし一方で、「昔ほど効果を感じない気が…」「年齢のせい?」など、栄養ドリンクの効果を実感しづらくなったと感じている人もいるようです。
「栄養ドリンクの効果は、加齢とともに感じづらくなる」のは本当なのでしょうか。内科医に聞きました。
カフェインの摂取頻度が関係?
Q.そもそも、人はなぜ「疲労」を感じるのですか。
「体内でエネルギーがつくられるときに発生するのが、活性酸素です。通常は『抗酸化力』によって活性酸素は取り除かれますが、過度な運動や精神的疲労で体に負担がかかったときには、この活性酸素が過剰になります。これによって細胞の機能が低下し、疲労感が生じると考えられています」
Q.疲れを感じているときに栄養ドリンクを飲み、「疲労感が和らいだ」と感じるメカニズムとは。
「糖質に含まれるブドウ糖はエネルギー源です。栄養ドリンクに含まれていることの多いビタミンB1は、ブドウ糖がエネルギーに変換されるのを助けます。同様に、多くの栄養ドリンクに含まれるアミノ酸の中にも、疲労に関する物質を減らす働きがあるものが含まれます。
ただし、栄養ドリンクで『疲れが取れた』と感じる効果の中には、一時的なものが多いです。糖類の摂取で一時的に血糖値が上昇することで疲労感が和らぎますし、カフェインは中枢神経を刺激することで、一時的に眠気を覚ましたり、疲労感を和らげたりします。栄養ドリンクによっては少量のアルコールが含まれているものもあり、アルコールによって、一時的に気分が高揚することも考えられます」
Q.加齢とともに、栄養ドリンクの効果を実感しづらくなることは実際にあるのですか。
「加齢と栄養ドリンクの効果に関連性はないと思います。疲労感は個人差が大きいものですし、体の状態や、栄養ドリンクを飲んだタイミングなどさまざまな要素が絡んでいるので、一概にはいえません。
ただし、栄養ドリンク中のカフェインの効果によって、一時的に『疲労感が緩和された』と感じていた人の場合、カフェインを頻繁に摂取することで、効果を感じにくくなります。そのため、長年、栄養ドリンクを常用してきた人が結果的に栄養ドリンクの効果を実感しづらくなることはあるでしょう。
栄養ドリンクは、飲んだことによる精神的効果もあります。頻繁に飲むと効果を感じにくくなるので、飲むのであれば、たまに、元気が欲しいときに“お守り”のような気持ちで飲む方がいいと思います」
Q.栄養ドリンクを飲んでも疲労感がとれないときは、どうすればよいですか。
「疲労感を伴う病気には、うつなどの精神科領域のものや、がんや糖尿病、甲状腺疾患などがあります。疲労感が続く場合は病気が隠れている可能性もあるため、自己判断せず、病院を受診して相談してください」
鍼灸治療は即効性のある回復です。運動の合間に見える方もいます。
肩こりや腰痛がひどいので枕や布団を変えた方が良いのか?とい患者さんとの会話で見つけた記事です。
寝るときの姿勢が体に与える影響は? 「仰向け・うつ伏せ・横向き」どれがいい?
「仰向けで寝るのが習慣」という人もいれば、「横向きじゃないと寝られない」という人もいます。人それぞれですが、誰にとっても「寝心地のいい姿勢」というのはあるのではないでしょうか? そもそも、寝る姿勢によって体に与える影響は変わるのでしょうか? 変わるとしたら、どのような姿勢で寝るのがベストなのでしょう。先生に教えてもらいました。
寝るときの姿勢は、何がベスト?
寝るときの姿勢が大事だと聞きました。それはなぜですか?
先生:
なぜなら、寝るときの姿勢は睡眠の質に深く関係してくるからです。「十分な時間、眠ったはずなのになぜかすっきりしない」「よく眠れない」と、睡眠の不満を抱えている人は、寝るときの姿勢が崩れていることが少なくありません。
なぜ、寝るときの姿勢が睡眠の質に関係しているのですか?
先生:
寝ているときに限らず、良い姿勢とは、その姿勢をどれだけ長く保っても疲れたり痛みを感じたりしないものです。その反対に悪い姿勢を続けていると、疲れが溜まったり、痛みが生じたりしてしまいます。
確かに、座っているときも、姿勢が崩れていると腰や背中に痛みを感じることがあります。
先生:
正しい姿勢が大事なのは、眠っているときも同じことです。本来、睡眠は疲労をとり、体を休めるために必要なもの。それなのに、寝ているときに誤った姿勢をとっていたために疲れが溜まったり、痛みが生じたりすれば、体を休めることはできません。
寝るときの姿勢には、仰向けやうつ伏せなどいろいろあります。具体的に、どのような姿勢で寝るのが理想なのでしょうか?
先生:
極論を言うと、「自分が寝やすいと思う姿勢が一番」です。背骨が変形していたり、円背状だったりする高齢者などは、それぞれに自分の寝やすい姿勢があります。
しかし、体の構造から考えると、仰向けが理想的です。なぜなら立っているときと同じ姿勢で横になるのが、体にとって一番負荷が少なく、楽な姿勢であるからです。
「立っているときと同じ姿勢で寝るのがいい」のはなぜ?
なぜ、立っているときと同じ姿勢で横になるのがいいのですか?
先生:
人間は直立しているとき、背骨がゆるやかなS字カーブを描いています。なぜこのような弯曲があるのかというと、人間は直立二足歩行をするからです。人間が立って歩くときは、大きくて重い頭を、首や背骨で支えなくてはなりません。加えて、走ったり飛んだりすれば、首や背骨に対する負荷は数倍にもなります。
ボーリングの球と同じくらいの頭を、細い首や背骨で支えるのは大きな負担がかかりますね。
先生:
しかし、背骨が自然なS字カーブを描いていれば、負荷を分散することができます。また、上下運動の衝撃も吸収することができます。そのため、背骨はゆるやかなS字カーブを描いているのです。
寝るときも、S字カーブをキープした方が良い、ということですか?
先生:
そうです。背骨が自然なS字カーブを描いた状態で横になると、体圧が均等に分散され、体への負荷が少なくなります。また、血流がスムーズになるので、疲労回復の効果も期待できます。
なるほど、眠っているときの体の負担を軽減するために、仰向けが良いのですね。
先生:
それから、仰向けで寝ると寝返りを打ちやすいというメリットもあります。寝返りは睡眠中、体にかかった負担を軽減し、体をほぐすために、無意識に行われる行動です。仰向けだと寝返りを打ちやすいので、体にかかる負荷を上手に解消することができます。
そのほかにも、仰向けで眠るメリットはありますか?
先生:
たとえば、胃酸が逆流するのを防ぎ、消化管の問題を減らすことができるのも、仰向けで眠るメリットです。また、顔が枕や布団に触れないことから、顔の肌呼吸が守られますし、摩擦も起こりにくいため、吹き出物やシミ、しわ、たるみなどの肌トラブルが起きにくいということも挙げられます。
「仰向けだと寝づらい」という人は?
でも、「仰向けだと寝づらい」という人もいると思います。
先生:
確かに、そういう人もいます。たとえば、「仰向けだといびきをかく」という人もいるでしょう。これは、重力で舌が落ち込み、気道の一部が塞がれてしまうから。この場合は無理に仰向けで寝る必要はありません。横向きに寝ることで、いびきをかきにくくなるでしょう。
「腰痛がひどくて仰向けで眠れない」という人もいますね。
先生:
その場合は腰の下に枕やクッションを入れて高くし、膝を折り曲げて寝ると腰の痛みを緩和できます。あるいは、無理に仰向けで眠ろうとせず、横向きで眠るのもよいでしょう。
横向きの姿勢になり、脚の間に枕やクッションを挟むと、腰の痛みが軽減されるので、ぜひ試してみてください。
安定して仰向けで眠るためには、どのような環境を整えれば良いでしょうか?
先生:
マットレスや敷布団の硬さや反発力に気をつけましょう。反発力が強すぎると、自然な寝返りを妨げてしまいます。また柔らかすぎると、腰が沈み込んでS字カーブを保つことができなくなったり、頭や腰が落ち込んでしまったりします。
枕はどのような高さが良いのでしょうか?
先生:
私が考えるベストな高さは、厚手のタオルを四つ折りにしたくらいの高さです。実際にタオルを四つ折りにしてその上に後頭部を乗せてみると、イメージがつきやすいでしょう。間違えてはいけないのは、タオルや枕を首に当てないということです。
なぜ、首に当ててはいけないのですか?
先生:
枕を首に当てると全身の筋肉が硬くなり、緊張してしまうから。本来、寝るときには首に何も当てない方が良いのです。習慣的に、首に枕を当てていた人は、いきなり何も当てないと寝づらいと思うので、少しずつ高さを減らしていきましょう。枕やタオルを首に当てたときと、当てていないときで、自分の腕やふくらはぎ自身で圧迫して比較してみてください。はっきりと違いがわかるはずです。
そのほか、睡眠の質について寝るときの注意点はありますか?
先生:
あとは、室温も気をつけましょう。冷え過ぎは禁物です。窓を開けて寝ている人は、できれば閉じて寝るようにしましょう。どうしても息苦しいという場合は、ベッドから遠く離れた窓を少し開けるようにしましょう。
ほかに、睡眠の質をあげるためにできることはありますか?
先生:
お勧めしたいのは呼吸法です。真向(まっこう)法という呼吸法で内臓を整えると自然と睡眠が深くなります。具体的なやり方としては、まず、仰向けで横になります。そして両手をおへそのところに置き、鼻から吸って口から吐く呼吸を繰り返します。できれば7回、難しければ3回行いましょう。次に、両手をおへそと恥骨の間へずらして、同じ呼吸を繰り返します。次は恥骨の上へ両手を置いてまた呼吸。こうすることで筋肉が緩み、仰向けで質の良い睡眠を取ることができるでしょう。
呼吸によって内臓が整い、睡眠が深くなるのですね。
先生:
大事なことは、ゆっくり呼吸をすること。これによって全身の筋肉が弛緩し、内臓も本来あるべき場所へ整います。できればこの呼吸法を習慣化し、毎日続けてみましょう。「仰向けでは寝られない」という人でも、次第に仰向けでも心地よく眠れるようになると思います。
最後に、読者へのメッセージがあれば。
先生:
不眠は生活の質を左右する大きな問題。日本では多くの人が不眠症など、睡眠に関するトラブルに悩んでいます。自己流にあれこれ試してみるのではなく、治療院やクリニックなどの医療機関に通うと、スムーズに問題が改善されることもあります。ひとりで悩まず、専門機関に相談することをお勧めします。睡眠の質が低下すると、日中の活動が妨げられ、仕事や勉強のパフォーマンスが落ちることも。そのため、できるだけ良質の睡眠を取るために、まずは姿勢や呼吸を整えるところからはじめてみましょう。
寝やすい格好が一番だと思います。赤ちゃん、子供の気を抜いたリラックスした姿で寝ているのが睡眠の理想だと私は思っています。鍼灸治療は質の良い睡眠のお手伝いをします。
朝起きると口がカラカラという患者さんとの会話で見つけた記事です。
秋に注意したいドライマウス、気づかぬうちに罹患していることも?
秋から冬にかけて空気が乾燥した日々が続きますが、口の中が乾くことはありませんか?
この時期に発症が多い病気の一つがドライマウス(口腔乾燥症)です。潜在患者を含め実は4人に1人もの割合で罹患(りかん)する隠れた現代病ともいわれています。その病態と対策を先生に聞きました。
4人に1人が罹患する歯科疾患
「ドライマウスとは、唾液の分泌量が減り、口が乾きやすくなる疾患です。国内の患者数は約800万人、予備軍は約3000万人と推定され、つまり4人に1人がかかることになります。
65歳以上が30%を占め、女性に多く見られます。口腔乾燥を訴える人はさらに増え続ける傾向にありますが、この病気についての認知度はまだまだ低いのが実情です」
放置しておくとさまざまな悪影響が
空気が乾燥する秋から冬にかけて発症が多く見られるそうです。
「暑い夏は水分をよく摂るのに比べ、秋になると水分摂取量が減ってしまい口の中が乾きやすくなるのも患者数の増加の一因でしょう」
また、昨今は欠かすことのできないマスクの影響もあるといいます。
「マスク着用によって呼吸がしづらくなり、口呼吸になりがちです。それによって口の中が乾燥し、ドライマウスを誘発することもあります」
ドライマウスの自覚症状にはどのようなものがあるのでしょうか。
「口が乾く、ビスケットなどの乾いた食品が飲み込みにくい、唾液がネバつく、舌の痛み、味覚異常などを頻繁に感じるようになれば、注意してください。
罹患後は、虫歯や歯周病の重症化、口臭の悪化、感染症のリスク増加、口角炎、摂食嚥下障害、カンジダ症(真菌によって生じる感染症)などを引き起こす可能性もあります」
口の中の異常は病気のシグナル
ドライマウスの原因は、自己免疫疾患の一種であるシェーグレン症候群をはじめ、糖尿病や腎臓病、高血圧症などの病気によるものがあるそうです。
「他にも、アレルギーの薬や抗うつ剤、血圧降下剤などの薬の副作用、ストレス、口呼吸、加齢による唾液量の減少なども考えられます。
単に口の中が乾くだけ、と軽く見てはいけません。口の中の異常は、体のどこかの病気を知らせてくれるシグナルと考え、ドライマウスの症状が出たら、ほかの病気を疑ってみましょう。
また、唾液には、口の中を正常な状態に保ち、雑菌の繁殖を抑え、飲み込みの助けをするなどの重要な働きがありますが、分泌量が減るとそれらの働きが衰え、さまざまな影響を及ぼすので、早めの対策が必要です」
ドライマウスの予防と対策
ドライマウスの対策として次のことを教えてくれました。
▼唾液腺をマッサージする
▼口腔保湿ジェルや保湿効果のある洗口液を用いる
▼よく噛んで食事をし、唾液の分泌を促す
▼鼻呼吸を心がける(鼻呼吸することで口の中の潤いを保つ助けとなる。夜間に口が乾く人は、口にマウステーピングをして寝るのもおすすめ)
▼口渇を促進させるカフェイン、タバコ、アルコールを控える
ドライマウスは、自然に改善されるものではありません。口がいつも乾いているという自覚がある人は、早めに歯科を受診して相談してみましょう。
涼しく?寒く?なってきたことやマスクをしているから水分補給も少なりがちです。マメに水分補給を心がけましょう。
鍼灸治療の事なら名古屋栄にある順風堂にお任せ下さい。