口唇ヘルペスの市販薬の種類と正しい使用方法
食欲の秋?冬のような気温ですが最近、「お腹が良く空く」「食べてばっかりいる」とよく聞きます。何食べてもおいしい季節ですよね。食べ過ぎによる口の荒れが気になる患者さんと話していた時に見つけた記事です。
テレビCMなどで見かける口唇ヘルペスの市販薬。ドラッグストアなどで買うことができますが、口唇ヘルペスなら誰もが使えるわけではありません。市販薬にはどんな種類があり、どんな症状の人が使えるのか、また効果的な使い方についても説明します。
市販薬は再発治療を目的とした塗り薬のみ
数年前までは、口唇ヘルペスを発症した場合、病院で治療薬を処方してもらう以外に効果的な対処法はありませんでした。しかし、医療機関でしか処方が認められていなかった抗ヘルペス薬のうち、軟膏やクリームなどの外用薬に限り、ドラッグストアなどで購入できるようになりました。現在も、抗ウイルス薬の飲み薬は、原則として病院でしか手に入れることができません。
ドラッグストアなどで購入できる外用薬は、過去に病院で口唇ヘルペスと診断されたことがあり、同じ症状である場合に限り、使用が許されている再発治療薬です。そのため、大人になってから初めて口唇ヘルペスを発症した場合は使用できません。自己判断では口唇ヘルペスなのか、他の疾患なのか判断するのが難しい上、誤って使用すると症状が悪化してしまう危険性があるからです。また、口唇ヘルペスの市販薬は第一類医薬品となり、薬剤師が管理している薬局でしか購入することはできません。
再発のサインが現れた時のすばやい使用が効果的
現在、口唇ヘルペスの薬はさまざまな製薬会社でつくられています。いずれも、先に述べた通り、口唇ヘルペスの再発に対して使用を推奨している塗り薬です。有効成分は、1974年にアメリカで合成された抗ウイルス薬「アシクロビル」。ヘルペスウイルスの遺伝子に働きかけ、ウイルスの増殖を抑制する効果があります。世界100カ国以上で承認され、うち半数近くの国では一般用医薬品としても販売されている薬です。
市販薬の効果的な使い方は、ピリピリ・チクチクといった再発のサインを感じたら、すぐに使用すること。この時期はヘルペスウイルスが活発に増殖しているので、早期に増殖を抑え、症状の回復を早めることができます。使用方法は、1日3〜5回、毎食後や就寝前などの塗りやすいタイミングに合わせて塗布。使用期間は10日間程度が目安で、かさぶたができて、患部が乾燥すれば薬剤の塗布を止めてOKです。
普段から鍼灸治療をしている方はあまり唇の荒れや口腔内の荒れが少ないと患者さんから聞きます。普段の健康管理に鍼灸治療は有効です。