インフルエンザの潜伏期間や症状などの基礎知識
年が明けて職場や学校などでもかなりインフルエンザが猛威を振るっているようですね。患者さんとお話ししながらこんな記事を見つけました。
【保存版】インフルエンザの潜伏期間や症状などの基礎知識
もはや冬の風物詩とも言えるインフルエンザですが、意外と潜伏期間については無頓着なのではないでしょうか。
罹ってしまうと辛い症状がたくさん現れるので、予防法なども併せて紹介したいと思います。
要チェック項目
□インフルエンザ潜伏期間は1日から5日
□予防には手洗い・うがいが大事
□インフルエンザの問題点
インフルエンザってそもそも何ですか?
インフルエンザの真実
インフルエンザを知らないという人はあまりいないと思いますが、実はインフルエンザって「風邪の一種」と言ったら驚きますか?
風邪は医学的に「かぜ症候群」と言われていて、上気道にウイルスによる感染症を起こすことで、喉の痛みや咳、鼻水、発熱などが見られる疾患のことを言います。
インフルエンザも上気道にウイルス感染による炎症が見られ、発熱するのが特徴なので、まさにかぜ症候群の条件にピッタリと当てはまっている訳です。
医師によっては「インフルエンザなんてただの風邪だから」という人もいて、自分の身内にはタミフルは飲ませないという人もいます。
国の見解
ただ、国立感染症研究所によると、インフルエンザは風邪と似た症状が見られるものの、症状が重篤化しやすいため、一般のかぜ症候群とは分けて考えるべきだという見解のようです。
インフルエンザの潜伏期間について教えて下さい。
インフルエンザの潜伏期間ってご存知ですか? だいたいのイメージはある方も多いと思いますが、正確に何日間と答えられる方は少ないのではないでしょうか。
感染を拡大しないためにも、基礎知識として知っておいてくださいね。
一般的にインフルエンザの潜伏期間は24時間から5日間であるとされています。医師によっては24時間から72時間と説明している方もいらっしゃいます。
また、実際にインフルエンザを発症してから5日間はウイルスの排出が続けられ、その間は感染を拡大してしまうリスクがあるため注意が必要です。
インフルエンザの症状にはどのようなものがあるの?
発熱
インフルエンザの最大の特徴は、通常の風邪とは違って高熱を発するということです。
それも、「なんとなくけだるいなあ」なんて思っている暇もなく、あっという間に38.5度を超えるような高熱が出る傾向があります。
関節痛
インフルエンザの何が辛いかというと、高熱にともなって関節痛が現れることではないでしょうか。
いわゆる「体の節々が痛い」というやつですね。普段よく使っている関節に特に強い痛みが出る傾向があるようです。
粘膜の炎症
インフルエンザも見方によっては風邪(がひどくなったもの)のようなものなので、上気道に炎症が起きることによって鼻やのどといった粘膜が腫れることにより、喉の痛みや咳、くしゃみや鼻水といった症状が現れます。
インフルエンザの治療法と予防法について教えて下さい。
治療法
インフルエンザの治療法は、一般的にタミフルを内服したり、リレンザを吸入することがよく知られています。
その他にも、イナビルを吸入したり、ラピアクタの点滴を行うことがあるということです。
薬で治るの?
インフルエンザになった時に薬を飲むのは、これ以上体内のインフルエンザウイルスを増殖させないためで、ウイルスを殺せるわけではありません。
なので、インフルエンザを治すというよりは、症状が出る期間を短くするということです。薬を飲まなくても、体が丈夫なら自然に治ります。なぜなら一種の風邪だからです。
予防法
インフルエンザの予防法として最も一般的なのは、予防接種ですよね。日本ほどインフルエンザの予防接種に熱心な国はそうありません。
インフルエンザが流行の兆しを見せると、外国からワクチンを輸入してまでせっせと予防接種が励行されます。それでインフルエンザにかかる患者さんが減っているのかはナゾですが。
手洗いうがいの励行
インフルエンザも上気道に起こる感染症なので、うがいと手洗いほど大事なことはありません。あとは、健康状態に気をつけることです。
周りにインフルエンザの人がたくさんいても、自分が健康でさえあればそうそう感染するものではありません。外出の際にはマスクをすることも忘れずに。
インフルエンザ治療の問題点について
予防接種の是非
日本ではインフルエンザ予防と称して、ワクチンがジャブジャブ使われていることは先述しました。ただ、それによってインフルエンザにかかる患者さんが減っているという有効なデータはありません。
また、予防接種をしておけば、インフルエンザに罹った場合の症状が軽くなるなんて言いますが、単なるエクスキューズでしかありません。
ウイルス耐性
日本では湯水のごとくインフルエンザワクチンが使われている結果、ワクチンへの耐性をもったインフルエンザウィルスが出現してきています。
つまり、ワクチンを用いることで、新たな脅威を生み出しているともいえる訳です。
インフルエンザの予防には生活習慣の見直しが大事
インフルエンザを予防するには手洗い・うがいももちろん大事ですが、体を健康に保っておくことも大事です。
そもそも病気とは生活習慣の結果なので、普段から睡眠、栄養をしっかり取っておくことが肝心ということですね。
当院に鍼灸治療をされに来ている患者さんに中で定期的に鍼灸治療を行っている患者さんは予防接種をしなくてもインフルエンザにかかりにくくなったという方が多いです。だからといってワクチンの接種や病院への受診をしなくてよいとは言ってません。インフルエンザや風邪の予防にも鍼灸治療を合わせて使ってくださいね。