寒い日が続きます。でも急に暖かくなったり…体調もおかしくなります。手足が冷えてしょうがないという患者さんとの会話で見つけた記事です。
あなたの冷えタイプは?タイプごとの正しい対策で体が改善
年末年始からぐっと冷え込む日が続いています。体が冷えると、肩こりや腰痛、便秘などの様々な不調に影響を及ぼしているといいます。
「大切なのは自分の体を知って、不調の原因となる冷え対策をすること」冷えのタイプと対策について教えていただきます。
不調は”冷え”のせい?
「漢方で『冷えは万病のもと』というように、冷えは肌荒れ、むくみ、胃痛、胸やけ、便秘や下痢、肩こり、腰痛、女性ならば生理痛や生理不順など、様々な不調と深い関わりをもっています。
冷えやすい食習慣、運動不足や入浴時間の短縮、ストレスなど、現代日本人の生活は、冷えやすいものとなっています。なかには自分の体質について『冷えではない』『暑がり』などと誤解していることもあります。冷えのタイプを知って、体質を改善していきましょう」
冷えのタイプと対策
(1)末端冷えタイプ
指先や足先など、末端部分が冷たくなりやすいタイプです。顔色がくすみがちで、ニキビや肌荒れなどのトラブルも多いです。今の時季は足先が冷えて寝つけないことも。
「血液が末端まで届きにくくなっている状態で、手足が冷めたくなるので“冷え”の自覚がある人が多いです。ダイエットなどで栄養不足があると起こりやすいです。
靴下やカイロで、手足だけでなくお腹や腰も温めましょう。入浴は湯船につかる、運動で血行をよくする、温かい食事を取るなど、意識して冷やさない生活を心がけましょう」
(2)下半身冷えタイプ
ほてりを感じたり、顔や背中から汗をかくことがあります。冷たい飲み物が好きで便秘がち、イライラしやすいです。ニキビや肌荒れ、目の下のクマに悩まされることも多くなります。
「上半身がほてっていても、実は下半身が冷えています。主に下半身の筋肉が少ないことで起こっています。30歳代〜更年期の女性に比較的多く、暑がりだと誤解していることも。
下半身を冷やさないこと、温めることが大切です。根本的な改善には、体を動かして筋肉をつけていきます。特に、下半身の筋トレは取り入れたいものです」
(3)内蔵冷えタイプ
手足や体の表面は温かいのですが、下腹部を手で触ると冷たく感じます。冷えの自覚がない人もいます。便秘と下痢を繰り返したり、かぜを引きやすいなどの不調があります。
「内臓に十分に血液が届いていないために、腸の動きが悪くなるなど、内臓機能が低下している状態です。疲れやすかったり、免疫力が低下してかぜも引きやすくなります。
冷たい飲食物を好んでないか、食生活を見直しましょう。また、お腹を冷やさないように、普段から腹巻きをつけるのがおすすめです。お風呂は湯船に、腹筋を鍛えるのも効果的」
(4)全身冷えタイプ
冷えの自覚があるか、一年中寒いと感じているタイプ。夜中にトイレのために起きてしまうこともあります。顔色が青白く体力もないほうで、だるさや食欲不振を感じやすいです。
「手足も内臓も冷え切っているタイプです。低体温のことが多く、疲れやすいです。冷えとしては最も深刻な状況です。
入浴は湯船で、食事では体を温める食材を選ぶほか、前述3タイプで紹介した全ての冷え対策を勧めます。ストレスや疲れもよくないので、体を温めリラックスする時間を大切に」
自分の体のことを知り、原因となっていた習慣を改めることが大切だといいます。
「体が冷えやすい季節になってきたので、入浴は湯船で体を芯から温めましょう。運動もぜひ取り入れたい習慣です。体を動かすことで血行がよくなり、体の熱を作り出す筋肉を増やすことができます。食事やカイロやレッグウォーマーの活用など、小さなことでも少しずつ体を楽にすることはできます」
こうした対策を続ければ、2週間ほどで体が変わってくるといいます。全国的に厳しい寒さが続いていますが、“冷え対策”で元気に過ごしていきましょう。
じつはマスク以外にできる「風邪予防」があった…!試してほしい、3つの《超かんたんな方法》
中医学で知る、秋の「簡単セルフケア」
連日、ニュースでもインフルエンザなどの感染者数が激増している報道が流れています。インフルエンザなどへの感染で予約をキャンセルされる患者さんと電話で会話した時に見つけた記事です。
「中医学は“季節の養生”と言われるほど、季節や暦を重視する」と語るのは、中医学と心理学の両面から、健康に過ごすための「生活習慣」を提案します。
長引く暑さの疲れが抜けないまま一気に秋に突入し、疲れがとれない、咳が続く、あるいはメンタル面での落ち込みなどに悩んでいる人も多い頃ではないでしょうか。
本稿では、数千年という歴史に裏づけられた中医学の知恵と四季折々の暦をもとに、ロングセラーとなっている同氏の著書『二十四節気の暦使い暮らし かんぽう歳時記』より一部を抜粋・編集しながら、意外すぎる秋の“簡単セルフケア”について紹介します。
身体の潤い不足から不調の「負のスパイラル」に
本格的に秋がグッと深まる、10月下旬。朝晩の冷え込みが強くなり、乾燥した冷気を吸い込むことで、五臓の肺に負担がかかりやすくなります。
とくにマスクをする機会が増えてくると、さらに肺が弱りやすく、呼吸器系のトラブルのみならず、疲労や元気が出ないなど、エネルギー不足が顕著に見られるようになるでしょう。
寒さに順応するためにはエネルギーばかりか血液も消耗するため、貧血気味の方などは、とくに気をつけたい時期となります。
秋の乾燥からくるのぼせ・イライラ・倦怠感なども出やすく、風邪もひきやすい頃でしょう。身体の潤いを補うためには、加湿や深呼吸を心がけたいところです。
また、冬の到来を前に、心身を癒やすための“質の良い深い睡眠”が大切になる時期ですが、身体の潤いが不足すると、この頃からの養生の要となる“睡眠”に悪影響を及ぼすことに……。
こころと身体を鎮静してくれる潤いが不足することで、寝つきが悪い、あるいは眠りが浅いなどの症状が出やすくなるでしょう。
ただでさえ、秋はメンタル面で悲しみ・気分の落ち込み・イライラ・思い悩みなどが見られる時期ですから、「考えすぎて、眠れない……」といった“負のスパイラル”に陥る人もいるかもしれません。
加湿や深呼吸の意識に加え、「白い食材」(関連記事参照:秋に食べると「健康コスパ」が上がる食べ物《ベスト4》…!睡眠の向上、ダイエット、呼吸器の炎症、肌の乾燥に効果)からもしっかり潤いを補給しましょう。
つまり、秋後半の養生のポイントは、いつもよりも“しっかり食べて、しっかり寝る”こと! イライラや落ち込みなどのメンタルの不調を改善するためにも、食事でしっかりと身体に潤いとエネルギーを補給し、その上で、たっぷり睡眠を取るようにしてください。
また、秋はシーズンを通じて“乾布摩擦”がおすすめ。中医学では、秋は肺の季節とされますが、じつは、肺は皮膚もコントロールしています。
そこで、逆に皮膚を強化することで、肺を元気にすることができるんです。“乾布摩擦”と聞くと、裸になってゴシゴシと身体をこするようなハードなイメージがあるかもしれませんが、それほど大袈裟にする必要はありません。
たとえば、テレビを観ながら服の上から身体をこするだけでもオッケーです。服も、まぎれもなく“乾布(=乾いた布)”ですよね。
肺を刺激にするには、腕の肺経の経絡(手の太陰肺経)がある場所を擦りましょう。手の太陰肺経は、手のひらを上に向けて、親指から肩までを通っています。
あとはとにかく服の上から、向きや流れにとらわれず身体中を擦ってみるだけでも、皮膚への刺激が生まれ、血流が良くなります。
乾布摩擦は花粉症の予防にもなりますので、アレルギーのある方はこの時期に限らず、ぜひ、いつでも気がついたときに取り入れてみてください。
乾布摩擦じゃなくても手でこするだけでも効果はあります。昔からの知恵ですね。
インフルエンザが猛威を振るっています。患者さんとインフルエンザの話をしたときに見つけた記事です。
「インフルエンザ」のA型・B型の違いをご存知ですか? 症状・感染経路などを医師が解説
毎年流行するインフルエンザですが、「A型」「B型」「新型」といった名前を耳にすることは多くても、それぞれの違いを詳しく知る人は少ないかもしれません。
特に新型や鳥・豚インフルエンザについては、ニュースで話題になるものの、実際のリスクや特徴について誤解されることも多いようです。
本記事では、インフルエンザの型の違いや特徴、それぞれの感染リスク、さらに予防のポイントについて、専門家の先生にお話を伺いました。
インフルエンザにはどんな種類があるの?
インフルエンザには、A型、B型、新型などさまざまな型があると聞きますが、具体的にどのような種類があるのでしょうか?
先生:
インフルエンザは現在、A型、B型、C型、D型の4つに分類されます。それぞれが遺伝子レベルで異なり、流行の仕方や対象とする生物に特徴があります。特に注目されるのはA型とB型です。
A型は変異が多く、動物から人への感染を引き起こす可能性が高いため、パンデミックの原因になりやすいと言われています。一方、B型は主に人間に感染し、A型ほどの大規模な流行にはなりにくいですが、症状が長引くことがあります。
新型インフルエンザという言葉もよく耳にしますが、これはA型の中で大きな遺伝子変異が起き、新たなウイルスとして注目されるときに使われる名称です。
それぞれの型は何を基準に分けられているのですか?
先生:
主に遺伝子の違いで分類されています。中でもA型にはウイルスが細胞に侵入するために使う道具のようなもの「ヘマグルチニン」と「ノイラミニダーゼ」という構成成分があり、それらの組み合わせによって、H1N1やH3N2のように細かく分類されます。
これらの成分は非常に変異しやすく、新たな流行株が頻繁に生まれます。一方、B型は変異が少ないため、A型のような細かい分け方はされません。
それでも、再感染することは可能で、一度感染して免疫ができても時間の経過とともに感染するリスクが戻ってくるのが特徴です。
鳥や豚から感染するインフルエンザについても気になります。人にも感染する可能性があるのでしょうか?
先生:
A型インフルエンザは鳥や豚などの動物に感染するだけでなく、これらの動物を介して人に感染することがあります。動物の間でウイルスの変異を繰り返しながら、最終的に人にも感染できる形になることがあり、これがパンデミックの原因になることもあります。
たとえば、鳥から豚、豚から人への感染、さらには鳥から直接人への感染が報告されています。さらに、動物由来のインフルエンザが人間に感染すると、同時に異なるウイルスが体内で混ざり合い、新たな遺伝子を持つインフルエンザが生まれることもあります。
このように、インフルエンザは非常に適応能力が高く、私たちが目を離せない理由の一つです。
A型とB型では、症状や流行時期に違いはありますか?
先生:
症状に関しては、A型とB型の間で大きな違いはないとされています。ただし、流行時期については違いが見られます。一般的にA型は冬の初めから春先まで流行し、2月から3月には収束することが多いといわれています。
一方、B型はその後も残りやすく、4月や5月になっても散発的な感染が見られることもあります。このため、インフルエンザのシーズンが終わったと思って油断していると、B型に感染してしまうことも少なくありません。
感染力や重症化リスクについての違いはありますか?
先生:
感染力や重症化リスクについては、基本的にA型とB型の間に大きな違いはないと考えられています。ただし、B型については一部の抗ウイルス薬が効きにくい可能性が指摘されています。
そのため、B型の流行時には、治療が難航するケースがA型よりも若干多いかもしれません。いずれにせよ、インフルエンザそのものの病原性はどちらの型でも同じように注意が必要です。
ワクチンはすべての型に効果があるわけではないと聞きます。それでも接種が推奨されるのでしょうか?
先生:
ワクチンには「感染を防ぐ効果」と「重症化を防ぐ効果」の2つの役割があります。毎年の感染予防効果は30~70%と幅があり、完全に感染を防ぐことは難しい場合もあります。
しかし、重症化予防には非常に効果的であり、高齢者や基礎疾患を持つ人がインフルエンザによる重篤な症状を避けるために重要です。ワクチンを接種することで、自分自身だけでなく周囲の人たちを守る効果も期待できます。
インフルエンザが毎年異なる型で流行する理由を教えてください。
先生:
インフルエンザウイルスは「抗原性」という性質が少しずつ変化していくため、毎年異なる流行株が登場します。A型の場合、H1N1やH3N2という2つの主要な流行株のどちらかが流行する傾向があります。一方、B型の流行株は山形株またはビクトリア株のどちらかになります。
流行の予測はどのようにおこなわれるのですか?
先生:
流行予測は、南半球の流行状況が大きな手がかりになります。たとえば、日本が夏の時期にはオーストラリアなどの南半球は冬を迎えています。そのため、半年先の北半球の流行を予測することが可能です。
また、熱帯や亜熱帯地域のように、1年を通じて緩やかに感染が続く地域のデータを参考にしながら、次の流行株を予測します。この予測に基づいて、ワクチンの株が決定されます。
日常生活で予防できる方法はありますか?
先生:
基本的な予防策は、ワクチン接種が第一です。それ以外では、コロナ対策と同様に混雑した場所を避けたり、手洗いや咳エチケットを徹底したりすることが重要です。
特に、症状がある人は周囲に感染を広げないためにマスクを着用することを心がけてください。また、十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫力を高めることも効果的です。
インフルエンザの型の違いや特徴について、専門医の忽那先生に解説していただきました。普段なんとなく耳にする「A型」「B型」「新型」といった言葉の背後には、遺伝子の変化や流行の背景といった重要なポイントがあります。特に動物から人への感染リスクや、流行予測に南半球のデータが使われている点は新たな発見だったのではないでしょうか。日常の予防策はシンプルですが、毎年続けることが大切です。今年の流行に備え、ワクチン接種や手洗いの徹底を心がけましょう。
コロナ禍ではインフルエンザはあまり流行しませんでした。ということはコロナの予防はインフルエンザにも有効だということです。知識と技術はあります。経験もあります。気を抜かず感染予防しましょう。
朝晩は確実に寒いけど…動くと汗が出る…着るものに困る…という患者さんとの会話で見つけた記事です。
寒暖差が大きい季節 脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ3つの予防策
冬本番になり、朝晩と昼間、屋外と屋内などの気温差が大きくなりがちです。
寒暖差が大きな時季に気をつけたいのが脳梗塞や心筋梗塞。健康な血管を保つコツを伺いました。
なぜ寒暖差が危ないのか
「毎年11月から3月までの寒い時期に、脳梗塞や心筋梗塞による死亡者数が激増します。寒くなると体が体温を下げないよう、熱の放散を防ぐため全身の血管を収縮させるので、動脈硬化を起こした血管が詰まりやすくなるからです」
特に気をつけたいのが、寒暖差です。
「1日で朝晩の寒暖差が大きいほど、血圧の変動が大きくなります。高血圧や動脈硬化で、すでに血管がダメージを受けている人は、急激な血圧変動に耐えられず、脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまうのです」
恐ろしいのは、朝晩の寒暖差だけではないといいます。
「屋内と屋外で起こる寒暖差、暖房が効いている居室と廊下・トイレとの寒暖差、浴室と脱衣所との寒暖差も危険です。特にトイレや浴室に出入りするときに起こるヒートショックは、脳梗塞や心筋梗塞の引き金を引くことになりかねません」
健康な血管を保つコツ
では、こうした危険をどう回避すればいいのでしょうか。
「トイレや脱衣所を暖めたり、屋外へ出るときはしっかり着込むなど、ヒートショック対策は万全でなければなりません。また、日頃の血圧管理、禁煙、お酒を飲み過ぎない、などは当然のこととして、そのほかにぜひ守ってほしいことが3つあります」
「脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ3つの予防策」は、以下のとおりです。
(1)食事に気をつける
「まず大切なことは、血圧が上がらないよう塩分の過剰摂取を避けることです。ハムなど肉の加工食品、カマボコなどの練り物、干物、塩辛などの塩蔵品の摂りすぎに注意してください。
摂るべき食品は、血液をサラサラにする青魚(DHAやEPAを含む)、納豆や豆腐などの大豆食品(イソフラボン、サポニンを含む)、それに野菜類です。
野菜類では、血液の凝固を防ぐタマネギ、ネギ、ニンニク(硫化アリルを含む)、トマト(抗酸化作用のある色素リコピンを含む)、カボチャ(抗酸化作用のあるβ-カロテンを含む)などがお勧めです」
(2)運動を欠かさない
「適度な運動も血管を若返らせる効果があります。中強度の運動を行うと、心拍数が増えて血流が増加しますが、これが血管の拡張と血圧の低下をもたらしてくれるのです。
また、適度な運動を行うと交感神経による緊張が低下し、副交感神経が優位になってリラックスモードに入ります。すると血液が固まりにくく、血栓もできにくくなるので、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが低下するのです」
(3)ストレスをためない
「ストレスも血管や心臓に負担をかける大きな要因です。ストレスが多い生活をすごすと血圧が上がり、知らないうちに脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなります。
イライラしたら、目を軽く閉じて何回か深呼吸をしてみましょう。大きく息を吸い込み、吸った3倍くらいの時間をかけながらゆっくり息を吐き出します。椅子にゆったり座り、上半身の力を抜いて行うことが大切です」
そのほか、健全な(ギャンブル、ネットゲーム、お酒以外の)ストレス解消法を持つ、定期的にお茶や散歩を楽しむ時間をつくる、「大丈夫、大丈夫」を口ぐせにする、などがストレス解消に有効だといいます。
いかがですか? 寒暖差による身体への影響は高齢者に限りません。3つのポイントを守って、寒暖差の大きい季節を健康に過ごしましょう。
年末年始のお休み
12月29日(日)
30日(月)
31日(火)
1月 1日(水)
2日(木)
3日(金)
年始は1月4日(土)より通常診療いたします
疲れた… 寝て起きたら疲れてる… という患者さんとの会話で見つけた記事です
「何もしていないのに疲れる…」そんな世代に!【疲れない体を作る】余計な力を抜くブンブンストレッチ
「肩や背中に何かが乗っているように重だるい」「腕がこっているけど、どうすればわからない」。そんな上半身の重だるさや全身の疲れのお悩みを抱えていませんか。ポイントは「血流を良くすること」「余計な力を抜くこと」。紹介する肩関節ブンブンストレッチで、余計な力を抜く体の使い方を学びましょう。
余計な力を抜くことこそ、疲れない体を作る第一歩
いつも疲れている、体がこっている、だるいなどの症状が当たり前になっていませんか。体が疲れやすい人は、無意識に肩や首に力が入る癖がある場合が多いです。心地よい体勢であれば、起きていても寝ていても余計な力は入りません。しかし、不快な状況であれば、体に自然と力が入り、これがこりやだるさといった疲れの元になります。
まずは疲れない体に近づくために、余計な力を抜くという作業が必要です。
腕をブンブン動かして力を抜こう
紹介するストレッチは、腕を肩の関節からブンブンと勢いに乗って動かす、というもの。最初は腕の力が上手に抜けないかもしれませんが、単純な動きの繰り返しなので、少しずつコツがつかめてくると思います。
腕の力が抜けてくると、肩や背中の筋肉がスムーズに動き、こりもほぐれていきます。また、血流が良くなり、腕の疲れも取れるでしょう。
食生活や運動の習慣も取り入れて
年齢を重ねると、自然と疲れやすくなってきます。ブンブンストレッチ以外にも食生活や運動習慣など多方面からのアプローチを意識しましょう。いつまでも動ける体=疲れない体作りでもあります。その観点を持って、日々のエクササイズに取り組んでみてください。
腕&肩&背中の余計な力が抜ける!肩関節ブンブンストレッチ
1)肩幅より広めに脚を開いて立つ
膝を軽く曲げましょう。
2)腕を前後にブンブンと振る
勢いをつけて大きく腕を前後に振ってください。力を抜いて両腕を交互に動かしましょう。30回連続で行ってください。
たまには↑こんな運動も良いですよね
果物が美味しい季節です。「おいしいからつい食べ過ぎちゃう」という患者さんとの会話で見つけた記事です。
「柿」をたくさん食べてはいけない人の特徴とは?薬剤師が解説
柿は栄養豊富な果物で、肌の健康維持や生活習慣病予防など、さまざまなメリットが期待できますが、以下のような特徴を持つ方は、とくに柿を食べるときに注意が必要です。
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーターの先生が解説していきます。
冷え症の人
冷え症の方は、柿を食べることでさらに体が冷えるおそれがあります。食べるときには柿を温めたり、服装や室温を暖かくしてから食べるようにしましょう。
とくに、手足が冷える末端冷え性の人は要注意。柿を食べることで手足の皮膚温度が下がると言われています。
お腹が弱い人
お腹が弱く普段から下痢をしやすい方は、柿に限らず食物繊維を多く含む食材には注意が必要です。食物繊維で胃腸に負担をかける恐れがあるので、お腹の調子が悪いときは食べるのを控えましょう。さらに、柿の体を冷やす効果によってお腹が冷えて痛むこともあります。腹巻や湯たんぽを使うとよいでしょう。
高血圧治療薬・貧血治療薬を飲んでいる人
タンニンには血圧を下げる効果があると言われています。既に高血圧治療薬を飲んでいる方の場合、血圧が下がりすぎる恐れがあるので、一度に大量の柿を食べないように注意しましょう。貧血治療薬の鉄剤は、タンニンと結合することで吸収が妨げられて、薬の効果が弱まることがあります。貧血治療薬を飲んでいる方も、同様に注意してください。
心配な方は医師や薬剤師に相談してみましょう。
安心して柿を食べる方法は「量」「タイミング」「食べ合わせ」
注意点があるとはいえ、柿は栄養価も高く、食べることによるメリットも多い食材です。
食べる量を守る
生柿も干し柿も、1日1個程度にしましょう。
また、他の食べ物にも注意すると安心です。たとえば柿を食べる日に食物繊維が豊富な食材を多く食べると、下痢や便秘を引き起こす可能性があります。
食後に食べる
柿に含まれるタンニンは、胃酸と反応して胃石になると言われています。胃石防止のためにも、柿を食べるときは空腹時は避けましょう。
タンニンが多い飲み物を控える
柿以外にもタンニンを多く含む食材はあります。柿を食べるときは、タンニンが多い飲み物を控えるようにしましょう。
柿の食べ過ぎ、どのぐらいからヤバイ?胃石や腹痛、下痢…1日何個までがセーフなのか
柿に豊富に含まれているビタミンCは、肌の健康を維持して肌老化を防いだり、生活習慣病の予防に効果があるとされています。
ビタミンCにより肌の健康を維持する
ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要不可欠な栄養素です。
タンパク質の一種であるコラーゲンは、肌のハリや弾力を保つ真皮の約70%を構成しているため、コラーゲンの元となるビタミンCが不足すると、肌荒れを引き起こす可能性があります。コラーゲンは肌だけではなく、骨や軟骨、靭帯、角膜、血管といった組織も構成しているため、体の機能を正常に保つためにも必須の栄養素です。
専門家が解説!ストレスが多い中年男性こそ「コラーゲン」を摂るべき3つの理由
また、コラーゲンにかかわらず、ビタミンCが不足すると、貧血や筋肉量の減少、イライラの原因にもつながります。
柿1個で1日に必要なビタミンCを補うことができる
1日に必要なビタミンC摂取量は、成人男女ともに100mg。
柿1個(約200g)に含まれるビタミンCは140mgなので、ビタミンCを補給したいときには柿を1個食べれば十分でしょう。
ビタミンが多い食べ物一覧、効果的なとり方、サプリ活用術
柿の栄養素2 β-カロテン
β-カロテンは天然色素の一種で、体内に取り込まれるとビタミンAに変換されます。
ビタミンAによる肌の健康維持、風邪予防など
ビタミンAは肌を正常に保つほか、粘膜の新陳代謝を高める働きをします。
風邪の予防に役立つだけではなく、のどの炎症や咳を抑える働きもするため、風邪のときに食べるといいでしょう。
柿2個だとちょうどよい
β-カロテンの推奨摂取量は以下の通り。
成人男性 1日600~650μg
成人女性 1日450~500μg
柿1個に含まれるβ-カロテンは320μgと、それほど多くはありません。
ただ、冷やして食べれば喉が痛いときにも食べやすいので、風邪のときはおすすめの果物のひとつです。
柿の栄養素3 カリウム
カリウムは必須ミネラルのひとつで、細胞の水分を維持したり、体内の余分なナトリウムを外に排出したりする働きをします。
カリウムによりむくみ解消、血圧改善
カリウムを摂ることで、過剰な塩分が原因のむくみや高血圧の改善が期待できるでしょう。
柿でカリウム不足を効率よく補う
カリウムの推奨摂取量は以下の通り。
成人男性 1日2,500mg
成人女性 1日2,000mg
一方、ひとつの柿に含まれるカリウムの含有量は、340mgとそれほど多くはありません。
ただし、カリウムは茹でたり煮たりすると水に溶ける性質を持っているため、生のまま食べられる柿はカリウムの摂取に適した食材だと言えるでしょう。
柿の栄養素4 食物繊維
柿には、多くの食物繊維が含まれています。
不溶性食物繊維 便のかさを増やして腸を刺激する働き
水溶性食物繊維 腸内をゆっくり移動するため、おなかを空きづらくして食べ過ぎを防ぐ働きをする
1個の柿には2.8gの不溶性食物繊維と、0.4gの水溶性食物繊維が含まれているため、便秘の解消に役立つでしょう。
食物繊維の推奨摂取量は以下の通り。
成人男性 1日21g
成人女性 1日18g
柿を食べることで約10%も摂取できますね。
食物繊維のメリットと、摂り過ぎ&不足のデメリット
柿の栄養素5 タンニン
タンニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用とアルコール分解作用を持つ栄養素です。
生活習慣病や老化の原因のひとつが「活性酸素」。柿を食べることによって、活性酸素の増加を抑えることができるでしょう。
二日酔い防止にも効果的
アルコール分解作用があるため、飲酒前に柿を食べることで二日酔い防止効果も期待できます。
タンニンの推奨摂取量は定められていませんが、摂り過ぎには注意が必要です。理由は後述するので、ぜひご覧くださいね。
次:柿を食べ過ぎると、どんなデメリットがある?
柿の食べ過ぎは「柿胃石」やお腹を壊すリスク大!
栄養価も高くおいしい柿ですが、食べ過ぎることで体に不調が現れることがあります。注意すべき症状と、その原因を解説します。
柿の食べ過ぎによる「柿胃石(かきいせき)」
大量のタンニンを一度に摂取すると、「胃石(いせき)」ができます。
胃石とは胃の内部に石のようなものが生じる症状で、胃痛や胃潰瘍、吐き気や食欲不振、腸閉塞の原因になります。
タンニン豊富な柿ゆえに「柿胃石」の原因に
タンニンが胃酸と混ざって変化し、食物の成分が加わることで胃石ができやすくなるようです。柿を食べ過ぎて胃石が生じる方が多いことから、「柿胃石」と呼ばれることもあります。
胃石が生じても、大半は便として排出されます。しかし胃石が大きくなると胃や腸の中で動かなくなり、場合によっては手術が必要になるでしょう。
柿に限らず、タンニンを豊富に含む食材を食べるときは注意が必要です。
柿の食べ過ぎによる「冷え症」
柿を食べることで、体が冷えると言われています。体が冷えるとお腹を壊したり、免疫力が低下したりといった不調が現れてきます。
お腹が冷えやすい方、産後の方、普段から冷え症や貧血気味の方は注意が必要です。柿を冷やして食べるとさらに体を冷やしてしまうので、常温や温めるのがおすすめです。
柿の食べ過ぎによる「下痢・便秘」
食物繊維は、腸内環境を改善する効果を持ちます。一方、過剰に摂り過ぎることで下痢や便秘を引き起こすことがあります。
水溶性食物繊維を過剰に摂ると、便が柔らかくなり過ぎて下痢になるおそれがあります。
また、不溶性食物繊維によってかさが増した便を排出できないと、便秘が悪化するおそれがあります。腸の働きが低下している方は、とくに注意しましょう。
食物繊維をたくさん摂れば便秘は解消される?
柿に多く含まれる不溶性食物繊維は、前述の通り便のかさを増す働きを持っています。そのため、摂り過ぎるとお腹の張りが気になる方もいるようです。
柿はどのぐらい食べていい? 1日の推奨摂取量
柿の食べ過ぎによる不調を避けるために、1日の推奨摂取量を確認しましょう。また、生柿だけではなく干し柿についても解説します。
生柿の推奨摂取量は1日1個
柿を食べる際は、1日1個を目安にしましょう。
柿は果物のなかでも糖質やカロリーが高く、1個あたり糖質30~40g、カロリーは120~150kcal含まれているので、食べ過ぎることで肥満になるリスクもあるでしょう。
干し柿の場合も1日1個
干し柿は小さいためたくさん食べがちですが、生の柿に比べて栄養が濃縮されています。1日あたり1個程度の摂取に留めておきましょう。
干し柿1個あたり(30g)に含まれる栄養素は、以下の通りです。
ビタミンC:1mg
β-カロテン:110μg
カリウム:200mg
食物繊維:4.2g
タンニン:1,500mg
糖質:21.2g
カロリー:82kcal
干し柿は量が少なくても豊富な栄養素を含みます。生の柿と同様に食べ過ぎには注意してくださいね。
柿をたくさん食べてはいけない人の特徴
以下のような特徴を持つ方は、とくに柿を食べるときに注意が必要です。自分に当てはまらないか、チェックしてくださいね。
冷え症の人
冷え症の方は、柿を食べることでさらに体が冷えるおそれがあります。食べるときには柿を温めたり、服装や室温を暖かくしてから食べるようにしましょう。
とくに、手足が冷える末端冷え性の人は要注意。柿を食べることで手足の皮膚温度が下がると言われています。
お腹が弱い人
お腹が弱く普段から下痢をしやすい方は、柿に限らず食物繊維を多く含む食材には注意が必要です。食物繊維で胃腸に負担をかける恐れがあるので、お腹の調子が悪いときは食べるのを控えましょう。
さらに、柿の体を冷やす効果によってお腹が冷えて痛むこともあります。腹巻や湯たんぽを使うとよいでしょう。
高血圧治療薬・貧血治療薬を飲んでいる人
前述の通り、タンニンには血圧を下げる効果があると言われています。
既に高血圧治療薬を飲んでいる方の場合、血圧が下がりすぎる恐れがあるので、一度に大量の柿を食べないように注意しましょう。
貧血治療薬の鉄剤は、タンニンと結合することで吸収が妨げられて、薬の効果が弱まることがあります。貧血治療薬を飲んでいる方も、同様に注意してください。
心配な方は医師や薬剤師に相談してみましょう。
安心して柿を食べる方法は「量」「タイミング」「食べ合わせ」
注意点があるとはいえ、柿は栄養価も高く、食べることによるメリットも多い食材です。安全に柿を食べるための方法を3つ紹介します。
食べる量を守る
生柿も干し柿も、食べるときは1日1個程度にしましょう。先述の通り、食べ過ぎると胃石や腹痛、肥満の原因になる恐れがあります。
また、他の食べ物との栄養バランスにも注意すると安心です。
たとえば柿を食べる日に食物繊維が豊富な食材を多く食べると、下痢や便秘を引き起こす可能性があります。
食後に食べる
柿に含まれるタンニンは、胃酸と反応して胃石になると言われています。胃石防止のためにも、柿を食べるときは空腹時ではなく、食後のデザートとして食べるようにしましょう。
ただし、二日酔い防止のためには飲酒前に食べるほうが効果的です。その場合も、空腹時ではなく少し何かを食べてから柿を食べるのがおすすめです。
タンニンが多い飲み物を控える
柿以外にもタンニンを多く含む食材はあります。柿を食べるときは、タンニンが多い飲み物を控えるようにしましょう。
緑茶、コーヒー、紅茶、赤ワインはとくにタンニンが多いと言われています。
柿は適量をおいしく食べることで効果が期待できる
食べ過ぎると不調が現れる原因となるものの、柿は栄養価も高くておいしい果物です。喉の炎症や咳を抑えるなど、柿が旬を迎える冬には嬉しい効果もあります。
食べる量に気をつけながら、柿を味わってくださいね。
○○過ぎは注意ですね 食べ過ぎ…食べなさ過ぎ…
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